read between the line は、

フランス語に訳すと、lire entre les lignes だそうです。

英語でも、もともとは書かれた文章の「行間を読む」という意味。

それはそうでしょう。

でも、きょう、あるフランス人に「人の気持ちを酌む(空気を読む)」と言う意味にも使うよねと言ったら、

「絶対に違う。」と譲りません。


Lire entre les lignes , c’est comprendre le double sens d’un texte...

Lire entre les lignes というのは文章の中に含まれる二つの意味を理解するってことなんだ。


Lire dans les pensées c’est deviner ce que ça dire ou faire

quelqu’un.

Lire dans les pensées というのは誰かが言ったり、したりするその真意を察することなんだ。


Mais lexpression en anglais comprend les deux sens.
でも英語の表現には両方の意味があるわ。



Je pense que pour l’expression en anglais , c’est lire entre les lignes.

英語のその表現は行間を読むってことだと思うよ。


C’est comprendre le double sens d’un texte.

それは文章の中にある二つの意味を理解することなんだ。


Mais non, je ne suis pas du tout d’accord avec toi.

いいえ違うわ。あなたには全く賛成できないわ。



 

う~ん、結局フランス語で言う lire dans les pensées は、英語のbetween the lines の、もともとの意味だけを指しているのかもわかりません。

 

 

  英語で「空気を読む」は、


between the lines
の他に、read the atmosphere
または sense the atmosphere
も使われるようです。


※まだまだ勉強中の為フランス語に間違いがあるかもしれません。
ご指摘いただけたら嬉しいです。



 織田先生から質問へのお返事をFacebookにいただきました!!
 

空気を読む」という概念は、日本固有の概念と言うわけでは、
ないでしょうが、近いものがフランスには、見当たりません。

...
イギリスやアメリカのように島国国家ではなく、
個人主義の大陸国家だからでしょうか?

この点は定かではありませんが、「肩こり」の概念がないのと同じく、
空気を読むという概念への直接対応物はないのではないでしょうか。

というのが数年前にいたった私の結論なので、
アントワーヌに聞きました。

アントワーヌは日本語かなり詳しいのですが、
空気を読むという言葉は知りませんでした。

Lire dans les pensées に関しては、
「相手の真意を汲む」という意味で使うことが多いようです。

これができる人は「賢い人」「あたまがいい人」であるようで、
日本語の「空気を読む」と言う言葉が指し示すような、
状況全体の雰囲気を察するという意味はないようです。

prendre considération en..が一番ニュアンス的には
近いのではなかろうかという結論でした。

概念の問題はとても難しいですね。

 

織田先生、ありがとうございました。