初めにお断りしておきますが、決して作品が悪いわけじゃありません。私の音楽的素養が無いせいで作品の良さを感じ取れないのだと思います。
中山七里「さよならドビュッシー」です。
タイトルからも判るとおり音楽小説です。解説にはスポ根+音楽小説+ミステリと書いてありましたがそのとおり。
恩田陸「蜜蜂と遠雷」を読んだときにも感じた疎外感というかついていけてない感じ。蜜蜂と遠雷については「読んでいて音楽が聞こえてくるよう」という感想をよく見かけましたが、私には全く聞こえてこない。そもそも曲の名前でどんな曲だか浮かばないもの。
クラシックを聴くのは好きですが、曲の背景とか知らない。演奏者や指揮者で何が変わるのかも分からない。さらには音楽を聞いて映像が浮かんだり涙が出るほど感動したりなんて経験もない。
そんなんだから評価が高いのであろう演奏シーンやコンクールのシーンも良さを感じ取れない。登場人物達の音楽への思いも理解出来ない。
岬洋介シリーズの一作目なのですが、4冊セット買いしたの失敗だったかなぁって。中山七里の読者に深く考えさせるような作風が好きで作家買いしたんだよねぇ。