7日に対戦予定だったDeNAの選手、コーチら10人が新型コロナウイルス陽性判定を受けて、試合が中止となり、矢野監督は「こういう状況はね、どうしようもない」と受け止めた。仕切り直しの8日の広島戦は予定通り、藤浪晋太郎が先発。エース・大瀬良との投げ合いへ「(登板が)金曜日でエース級に当たるのは必然。試合をつくって勝っていかないといけない」と気合を示した。

先発ローテも再編されることになった。秋山が9日の2戦目に回り、3年目・小川がリリーフに配置転換。ここまでチーム防御率5・14はリーグ最悪で、特に課題の中継ぎ陣のテコ入れを図る。8日のウエスタン・広島戦には青柳が先発し、順調なら15日の巨人戦で1軍復帰が有力。新助っ人・ウィルカーソンも昇格の準備が整う。

昨季3勝の藤浪は結果が求められる立場だ。右腕が赤ヘル軍団から白星を飾ったのは18年9月22日のマツダスタジアムが最後。甲子園では15年9月3日まで遡り、2409日ぶりとなる本拠地のコイ倒で今季初勝利を狙う。「一つ勝って、勢いに乗れれば」。チーム1勝10敗からの大逆襲に背番号19の奮起は欠かせない。