アユカケの川でめでたくアユカケ他の淡水魚を捕獲して、まずまずの成果をあげた我々の前に、今からこの場所でガサ入れしようと言う青年と出会い、しばし談笑。因みにアユカケは全て川に還しました。

魚博士Nさんとの会話で、青年はやはりNさんの後輩くんと発覚。

俺は彼らを見ていて、何だか不思議な感覚を覚えました。現在、俺の身の回りで河川で遊んでる子供は絶滅しました。それでも地方にはまだ居るのかなあ。皆、屋内でゲームか、習い事の延長としてのスポーツしかやりません。これも世の中の流れです仕方無いのですが、昆虫や小動物、身近な生き物に全く接しないで大人になって行く人が圧倒的多数の中、こんな網持って川に入って、捕れた獲物に一喜一憂する若者達が、まだ生き残って居るんだなあ、たぶん、潜在的には小さな頃から川遊びとかしたい子もたくさん居るんだろうなあ、と。

感傷はさておき、その時に俺は閃いたいんですよ、初日のイモリの事を。

魚の情報なら、その土地の釣具屋さんで掴めましょう、が、しかし「この辺にアカハライモリって、どっか居ますかねえ」って、誰に聞いたらよかですか。

そんなイモリの情報、日頃から川や用水路を見つけりゃデート中でもまず覗く、田んぼや湿地帯を見りゃ頭の中で何が生息してるかシュミレートする、そんな田んぼで外来種を見掛けて心の中で溜息する様な、目の前の若者の様な人種しか聞けませんで。

彼にアカハライモリの情報を聞いてみると「今、下流でカワアナゴ狙ってる奴が半端無いん(何が半端無いんだ?)で、そいつなら知ってるかも知れません」やった…!此所で、此所に来て有力情報頂きました!

その「半端無い」カワアナゴくんからアカハライモリの情報を聞くと、何と今居るアユカケの川からクルマで10分位の場所の水路に居るかも知れないと言う。

「夜中に懐中電灯で水路を照らして2~3匹確認した事があります」何故若者が夜に畑の中の水路を懐中電灯で照らしてるのかは問い詰めませんでしたが、彼等に御礼を言って、クルマに乗り込み現地へGO!もうすぐ日が暮れる!

現地へ到着、Googleで位置確認しながら、おおよそ当たりを着けた場所にまずNさんが突入し、アカハライモリが居そうな雰囲気なら現地の情報をNさんからスマホに送って貰い、こちらはその指示に従い必要最小限の装備(捕獲道具やウェーダー)を持って現地へ向かう作戦。

「トラ・トラ・トラ」

20分程して現地へ着いたNさんからの暗号打電を認める。 どうやらアカハライモリが居そうな、脈がありそうな現場らしい。

昨日の例もあり(最後に来て捕獲したアカハライモリをNPO様に阻止されて持ち帰れなかった)今回は散歩の体を装い、短時間で捕獲作戦を終わらせたい。

クルマを置いた場所からひと山越えて、「カワアナゴくん」から聞いたポイントに酷似した水路に到着。

水路を覗き込み、3人で目を凝らすと…

居たよ~…アカハライモリちゃんが。

サクッと10分程でミッション終了!

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旅の最後に大逆転でアカハライモリを捕り、アユカケに出会うと言うテーマが2つとも叶いました!(^3^)/

ズルして昨日の棚田のアカハライモリを持ち帰らずに良かったです(笑)

神様が少しおまけしてくれた様な気がしました。