春をすっ飛ばして夏の陽気になりました関東平野は、4月で30度。

4月、5月が暑くて、また7月、8月が雨続きの冷夏になりそうな予感がして嫌だな。

てな訳で外遊びのシーズンインとなり、トラ店のさかなクン、N博士と埼玉県某用水路にガサ入れに行って参りました。

今回の狙いはタナゴです。ヤリタナゴとカネヒラ。

ぼかあ、野でタイリクバラタナゴ(外来魚)以外のタナゴを捕まえた事が有りません。

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※ピンボケですが自宅のタイリクバラタナゴです。小さくて平べったい綺麗な魚です。ヤリタナゴやカネヒラはタイリクバラタナゴよりも大きくなるタナゴ類で、どちらもざっくりこんな感じの綺麗な淡水魚です。



俺が幼稚園位の時に、近所に居たシマダさんておじさんが、何らかの事情で無職だった頃(しかも無職時代が長かった)一緒に利根川付近の用水路にガサガサしに連れて行って貰った時に、初めて自分の手で「タナゴ」と言う魚を捕まえました。

それがタイリクバラタナゴだったか今や定かでは有りませんが、多分、タイリクバラタナゴだと思います。

しかしシマダさんは色々な生き物、それもウチの母が到底受け入れられない、家で飼う事を許さない様な生き物ばかり捕りに連れてってくれたなあ。

シマヘビ、ウシガエル、クツワムシ。

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※ウシガエル。45年前の子供時代、このサイズを3匹、シマダさんと持ち帰ったら、当時30代の母はパニクりましたね。因みに画像の個体は飼育は勿論移動も致しておりません。


ヘビとウシガエルは即却下(当たり前か)クツワムシは夜中に部屋の中に大音響を響かせて鳴くのでその日の夜に捨てさせられました。件のタナゴや秋の鈴虫はOKでしたが(笑)母はしまいには俺がシマダさんと出掛けるのを望んで居なかった節があったな。

話をタナゴに戻しますと、埼玉県ではタイリクバラタナゴ以外のタナゴはかなり珍しいって事になります。タナゴって魚は、卵を二枚貝に産み付ける習性が有り、これがタナゴ属の最大にして共通の特徴となります。つまり水中の底床が砂か泥土で有り、二枚貝が住めない環境ではタナゴ属も絶えてしまうのです。3面コンクリート張りの近代的な、税の投資の重きを土木に投下する昭和からの官民の在り方の犠牲になった訳で有ります。

結果、その用水路をガサッてみましたがヤリタナゴもカネヒラも全く捕れませんでした。

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※雰囲気は抜群のオオカナダモの揺らぐ用水路で4本の網を操るN博士。秘技「阿修羅ガサ」

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※男にはたも網さえあれば。もうそれでいいじゃないか。

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※ギンブナの子供。フナを見るとホッとしますね。


只、その用水路の底床は砂地でオオカナダモが繁茂し、シジミが多く、ドブガイらしき二枚貝の貝殻も見受けられて、とても良い環境の用水路ではあったと思います。

周辺はのどかな田園地帯で、こんな里の用水路でヤリタナゴやカネヒラの様な里川の宝石がたくさん泳いで居たら、どんなにかいいのになあ~と思いました。

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