昨日お粥に鰹節をかけて食べ様とした時、ふと冷蔵庫に「魚醤」が在る事を思い出した。鰹節なら普通の醤油より原料が同じ魚同士、相性が良いだろう。久々に使ってみようかなあ、と考えたのである。

「魚醤」とは平たく言えば魚を発酵させて作ったお醤油です。秋田のはたはたという魚で作る「しょっつる」が有名ですね。

俺んちの冷蔵庫に眠っていたのは九州は熊本で捕れたサバでこしらえた魚醤「味元」である。

で、こいつをお粥の鰹節にかけたら、あれ?エライ臭う…魚の腐敗臭、それも乾燥して死んじゃった魚の感じの臭いだったんである。

俺の家は魚だらけなので…魚飼いなので、最初、誰かさんが表に飛び出して床の上でお亡くなりになってんのかと思い、辺りを見回したが御遺体も無い。

あ、こいつ(魚醤)の臭いか…

と気付くのに少し時間を要しました。

前に鍋で使った時、こんな臭かったかな?と冷蔵庫に入れた魚醤を再び取り出し、キャップを開けたらマジくせえ。

賞味期限を見ると2014年11月07日と有る。うむ、1年経過か。

しかし元々発酵食品。醤油である。サバ由来だけど。それを冷蔵庫に入れて保存してたんだから、そうは傷まないんじゃないか?でも超臭いのが心配だ。

俺のポリシーは「腐っても食う」までは行きませんけど、賞味期限うんぬんより先ず自分の口に入れて、自分の味覚で判断したいのです。腐敗した食べモノのヤバさはやっぱり口にしたら解るし、それが解らない様じゃ生物として駄目でしょう。

で、その魚由来の発酵臭(パッと嗅ぎ腐敗臭)のキツい魚醤を子匙に注いで舐めてみた。

すると、臭いはキツいが、味はてんで美味しかった…(T-T)濃厚で美味い!いや美味いより旨いかな?腐敗では無く発酵の高みへと昇華したお味だ!

また冷蔵庫に入れておきました。

魚のお鍋する時に積極的に使って、この冬で使いきります。真似するしないは個人の判断でお願いします。