過日、雨の降りしきる中、上野まで当店のお客様と「大河原邦男展」を見に行きました。

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※ 47歳にもなってまだガンダムですか…

大河原邦男と言えば「機動戦士ガンダム」のガンダムとかザクとかメカニカルなもののデザインを担当した「メカ・デザイナー」です。

アムロとかシャアとか人物を担当した人は安彦良和、作品を監督した人が富野なんとかちゅう人で、漫画と違ってアニメはそれぞれデザイナーが居て分業してるんですね。

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大河原さんはガンダムシリーズの他にも「科学忍者隊ガッチャマン」「ボルテスV」「ヤッターマン」「装甲騎兵ボトムズ」等、数多くのアニメ作品のメカニカル・デザインを手掛けた、日本アニメ界の至宝と言っても過言では無い方です。

会場には数多くの大河原さんの手掛けたイラスト、ポスター、プラモデルの箱、下書きや資料までたくさんの貴重な展示品が在りましたが、その中のあるロボットアニメの制作者側からの、大河原さんの原案に対するダメ出しがとても印象に残りました。

ロボットアニメはスポンサー玩具メーカーともビジネスで密接な様ですが、多分、玩具メーカー側の意向なんでしょうなあー。

「ここをもっとドラゴンの顔に見える様にして下さい」「部長(内部)からの意見なので宜しくお願い致します」「新年明けましておめでとうございます」など大河原さんの描いた原案に製作者側から書き込みがなされている。それもダメ出しを部長のせいにしてる辺りが、この仕事の窓口は若手だな(笑)

この頃の大河原さんは、既にガンダムシリーズの世界的な大ヒットにより、その世界では大先生な筈ですが、玩具メーカーのアニメロボットデザインなんざ素人の営業かなんかのダメ出しに、キチンと対応して修正してるんですよね~。

言っちゃクライアントのリクエストだから応えて修正するのは当たり前なんですが、何か感銘しちゃって。

「大河原邦男程の大作家でさえ、キチンとダメ出しには修正して仕事としてベストを尽くすんだなあ」

それに比べたら、しょーもないキャリアのしょーもない仕事しかしてないのが、クライアントの文句を言うなんて…

反省しよう!!

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※大河原邦男展の後にはアメ横にてやきとりで口プロレス!47歳で良かった!!