一人っ子だったせいか、子供の頃から本が好きでした。

初めて、母にねだって買って貰った本は「人体の全て」と言う小学館の図鑑でした。人間の肉体の内部構造が、緻密なイラストレーションと解説文で記されて居ました。幼稚園の頃だったかな。

その後は、魚類図鑑と恐竜図鑑。何冊も似た様な図鑑を買って貰いました。

もう暴君竜と鮫と深海魚が、私の幼少期のヒーローでした(笑)今でも上野の国立科学博物館は好きですね~、たまらん!

20代の頃は、丸山健二の小説が好きで、アマゾンなんか無い時代でしたから、良く古本屋さんを巡りました。私的には「千日の瑠璃」と「見よ、月が後を追う」が好きで、ここ20年位は年に一回は読み返します。

行田にあった古本屋さんで丸山健二作品を数冊発見して、小躍りしながらレジへ行くと、お店の女主人から言われた言葉が今でも忘れられません。

「いい本買ってくれてありがとう」

「人生、本を読める時期は少ないから、読める時に沢山読むといい」

その古本屋さんも無くなりましたね、大手の古本量販店が台頭してきたのも一因かな、本て物流としては大変ですよね。

最近は文学作品より伝記やドキュメント作品に興味が有ります。

読書の良さは、文字を通しての作者との対話に尽きるでしょうか?

人間、現実にはひとりひとりと触れ合える数は限られて居ますが、読書ではより多くの人達の人生観に触れる事が出来るのです。もうこの世に居ない人とも会話が成立します。

音楽や映像の様な派手さ(ある種のエモーション的な)ものは読書には有りませんが、「読む」ひと手間が深く心に染みてきます。

何でも楽と手軽が良い訳ではいと思います。

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