今から30年前、私は高校一年生でありました。

私は埼玉県の一番西寄りにある県立小鹿野高校の生徒でした。

小鹿野町には駅が無く、30年前は一軒のコンビニすら町には有りませんでした。

小鹿野高校の生徒達は、コンビニが無いので24時間TVの募金にも気軽に行けず、ブリトーやじゃがまる君が温かいのか冷たいのか、甘いのか辛いのかすら、知る者は居ませんでした(ホントか)

コンビニが無い、と言う事は、大手のチェーン産業や外食産業が全く入らぬ土地、となります故、30年前の鹿校生(小鹿野高校の生徒)達は、買い物や喫茶、飲食を地元のお店に頼る事になります。

そんな30年前のわたくしが、毎週土曜日の昼飯は必ずこの「するがや」さんでやきそばを食べておりました。

同じ埼玉県の高校生でも、小鹿野と熊谷では全くやってる事が違って居たと思います。

いつも土曜日に友達数人と一人前300円のやきそばを食べる。

やきそばには漬け物と味噌汁が付いて来て、食べ盛りの年頃でしたが、案外、それで事足りて居た思い出が有ります。

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画像のおかみさんは当時から世話好きな優しい方で、300円のやきそばしか食べない僕ら高校生に、いつも売価150円のコカ・コーラを奢ってくれました(笑)商売になりませんな!(T-T)

僕らの中には既に当時、食後の一服の素晴らしさを覚えて居た者も有りましたが、おかみさんちで吸う馬鹿は居ませんでした。ガキの分際をわきまえて居りました。いつも良くしてくれるおかみさんには嫌な思いはさせたく有りませんでしたから。

この日も食後にアイス貰ったし(笑)

サービス精神の旺盛なおかみさんは、何かしらおまけを付けないと気が済まない性分なのかも知れません。

おかみさんは「そんでもコンビニが出来たから食べに来る高校生の子達も少なくなったんよ…」

と言って居ました。便利なコンビニですが、小さな町では特にお客さんの分母は限られて居ますからね、私なら今、高校生だとしても、断然するがや派ですけどね!!(^-^)v

30年前と変わらぬ明るさ、優しさのおかみさん。
先日亡くなった「ザ!鉄腕!DASH!!」の福島県「DASH村」の農業指導、三瓶明雄さん、私はするがやのこのおかみさんの中にも明雄さんの匂いを感じました。

朗らかでした。ひとつの仕事を永年貫かれて居る強さ。見倣いたいです。

勉強になりました。