去る5月27日、英国王室領自治区・マン島の公道を封鎖して行われる世界最古のオートバイ
レース「マン島TTレース」の予選にて、今回このレースに参加する唯一の日本人ライダーの
松下ヨシナリさんが事故でお亡くなりになりました。享年43歳。
私は3回程、御存命の頃のヨシナリさんにお会いして居ます。
お洒落で、カッコ良くて、おしゃべりが愉しくて、礼儀正しくて、誰もが一度でも氏にお会い
すれば、たちまち氏のファンになってしまう事でしょう。画像は知人の結婚式なのですが、
この日もバイクで会場にやって来たヨシナリさんは、スーツなのに靴がエンジニアブーツ(笑)
「バイクは足元キチンとしないと危ないからね」て笑っていたんだけどなあ。でもニコニコ言ってる
ヨシナリさんが、お洒落でカッコいいなと思いました。
ヨシナリさんは埼玉県にお住まいの、オートバイジャーナリストでした。色々なオートバイレース
での優勝経験も多く、サーキット走行会の講師なども務めておられました。
私は常々、オートバイ乗りの端くれとして思って居る事があります。それはオートバイ乗りは
好きなオートバイで死んではならない、と言う事です。
レーシングスピードで、普通の市街地を走るレースがどれ程危険かは、マン島TTレースが
始まった1909年から現在まで、240人のライダーが亡くなって居ると知れば解る事
です。
それでも氏は40歳を過ぎて、前回のTTレースでもドクターヘリに乗る程の事故を経験しても、
まだスピードへの挑戦を諦めなかった。私はその闘争心に畏敬の念を感じずには居れません。
ヨシナリさんが命を燃やす場所は、マン島TTレースだったんでしょうね。
少ししかお話して居ませんが、本当に素敵なおにいちゃんでしたな・・・。なんで素敵な人
は早く逝くのかな。
謹んで松下ヨシナリさんの御冥福をお祈り致します。お疲れ様でした。ありがとうございます。