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 陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地は、以前は大日本帝国海軍の航空隊の一大拠点で、1929年に巨大飛行船
 ツェッペリン号が休息と補給で世界一周旅行の中で立ち寄ったり、1931年には北太平洋航路調査
 の為にチャールズ・リンドバーグが訪れた歴史の有る場所であります。


 現在は陸上自衛隊で使用する車両・資材・部品の調達・管理・修理を行う補給センターとしての
 役割と、陸上自衛隊の航空操縦者(ヘリコプターパイロット)の教育を行う学校、そして敷地内に
 航空自衛隊第三高射隊がPAC-3を配備して居ます。


 ここでは陸上自衛隊に配備されるヘリコプターを見学させて頂きました。普段は戦闘ヘリのアパッチ
 も此処に居るそうなんですが、現在は西部方面が対中関係の悪化から緊張が高まっており、そっち
 方面に出張中だそうで、お目にかかれませんでした。


 画像の巨大な輸送ヘリは、去年熊谷基地で体験飛行させて頂けたのと同型機で、まあ相当でかい
 です。全長30メートルです。シロナガスクジラと同じです。因みに米軍のオスプレイも
 この位のボリュームだそうです。災害救助にも活躍し、福島の原子力発電所に空から水をかけて
 居たのはこの同型機だそうです。最大で50人の人員を運ぶ能力が有り、高機動車一台を内部
 格納して運搬出来ます。外部アタッチメントの交換で、各種の兵器や車両、機材を釣り下げて
 搬送する事が出来ます。



 次は基地内に配備される第三高射隊の迎撃ミサイル「ペトリオット」を見学します。


 ニュースなんかでは「パトリオット」と発音しますが、自衛隊では広報資料等にも「ペトリオット」
 と記してあるので、此処でもそれにならい「ペトリオット」と表記致します。


 ペトリオットは残念ながら撮影不可で、配備されている場所も人口の土手で隠され、外からは見えない
 場所に有ります。


 ペトリオット・ミサイルとそれを打つ発射台、それを引っ張る装甲車とレーダー車、発電車がセット
 になっていて、高射隊のみで有る程度の期間、隊員の作戦・任務遂行と屋外生活が出来る様になって
 居ます。


 これもまた北朝鮮の「事実上の弾道ミサイル」騒ぎ等を受け、部隊には緊張が走っております。


 この様にただいま我が日本国は中国・韓国・北朝鮮・ロシアと近隣諸国と様々な問題を抱えて
 おり、自衛力なくしてはどー考えても困っちゃう状態です。


 更に武器の充足や軍人の教育だけで無く、「国防」とは医療でもあり、肝心要の食物の自給、エネルギ
 ーの安定確保でもあり、どれかひとつでも損なわれると現代の日本国は立ち行かなくるのは明白です。


 世界の基準からすれば我が国は大変に清潔で礼儀正しく、治安も良く国内情勢も安定して居ます。


 他所の国みたく略奪や暴動にも走らない人が過半数です。外国人にも大抵、親切です。


 これらの目に見えない日本の空気の様なモノは、安倍内閣がTPPにこれから打って出る際に言われる
 「国益」の様なお金、力で計る数値では無く「国体」と呼べる良き日本の情緒であり精神と思われて
 ます。人間で言えば収入とか肩書きでは無い、その人の持つ雰囲気や精神、性格の様なものが、
 各国々にもあると思います。その多様性こそが大切なモノだと思います。


 日本のTPPが単純に金儲け、力比べに走る様な事になれば、先人達が築き、守ってきたわが国の
 誇るべき価値観が近い将来価値無きモノと打ち捨てられる怖れが有ります。一億総ホリエモン化
 であります。子供までが、福くんまでが金で何でも買えると言い放つのです。もう言ってるか。


 自衛隊のモニターを通して、色々と考えさせられた二日間でした。




 ※撮影 Y中さん。ありがとうございました(^O^)