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 トラにワックスかけてあげたんで(勿論洗車もして)水気を飛ばす為、そこら一回りした。
 

 秋です。
 

 田んぼの稲は刈り取られ、稲わらを燃やす農作業のおじさん達。そこら中が白煙で覆われ、
 農協は稲わらは燃やさないでね、肥料にして再利用してね、と言ってるらしいが皆燃やして
 ますね。稲わらで肥料造るの大変なんだろうなあ。
 

 その白煙の田んぼ道を一台の小型スポーツカーが疾駆していた。ロータス・エラン。
 

 あんまり白煙が酷いんで、ライトを点灯で走行してはった。農道を。
 

 近所のロータス屋のクルマだな、さっき通り掛ったら、軽トラの整備もしてた。素敵なお店。 
 

 オートバイは細かいパーツでくぼみやらネジやらむき出しなんで、洗車したらエンジンに火を
 入れ、軽く走るのが吉です。そのままにしとくと取りきれない水分で、かえって細かく錆ます。
 

 5月に死んだ、ねこの金ちゃんを埋めた河原にそれ以来初めて行った。今年は雨が多く、金を
 埋めた場所も増水で水没したかと懸念していましたが、大丈夫そうだった。 
 

 稲を刈り終えた水田にアオサギが立っている。
 

 灰色と薄い紫と黒、口ばしは長く、黄色い。魚やザリガニ、カエルなど捕食するため水辺に
 多く、かなり大きい。翼を広げれば、ゆうに150センチ位あろうかと。まあ8メーターあった
 らプテラノドンだけど。
 

 普段、、目にする野鳥の中では最大級ではないか。目は金色をしている。
 

 夜でも水辺に立っていて、夜目がかなり効く様だ。私がお店をはけて帰る道の水路に毎晩
 居る。
 

 オートバイから遠目にアオサギを観察して居ると、ヤツも顔を横に向けて片目でこっちを
 睨んでいる。目が顔の横に付いているから、人間みたいに真正面からだとモノが見えないの
 だろう、ヤツらと来たら、必ず右か左、どちらかの目を片方だけ使い、私を睨む。ヤツらを
 見ていると、やっぱり恐竜の末裔は鳥類だな、と納得出来る。


 「コワイ」


 私はトラのアクセルを控え目に吹かし、静かにその場を立ち去る。

 

 秋です。