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 去る某日、熊谷の児童施設でボランティア・プロレスがあり、当店のお客様であるプロレスラーの
 ボンバー力抜岩選手が出場との事で覗いて参りました。
 

 梅雨の真っただ中、天候が心配されましたがまずまずのお天気の中、精鋭(笑)プロレスラー達が
 熱いファイトを、施設の子供達や、お客の大人達の前で繰り広げました。 
 

 「ボランティア」と銘打ってますが、レスラーの皆さんも結構不景気で苦しいだろうに、プロ根性
 を大いに見せつけてくれました。
 

 20年位前、まだプロレスが馬場さん率いる全日本と猪木率いる新日本のメジャー2団体しか無い頃、
 インディーズ的な小さなプロレス団体がバブル景気を背景に乱立し始めました。私はそんなインディー
 ズ団体も選手も、あの頃は好きではありませんでした。
 

 一流団体のトップ選手とインディーズ選手では体格も技術もかなり差があり、色モノ的な選手や
 メジャー団体を引退したロートル選手、素人と変わらない様な選手が多かったのです。 
 

 インディーズを馬鹿にして居た私、若い頃はメジャー志向が強かったのです(笑) 
 

 今は全くそうは思わなくなりました。もともとプロレスって観る側にすれば娯楽ですし、娯楽に
 メジャーもインディーズもねえなあ、と。 
 

 メジャーの選手でもだらけた試合ばかりやっている者も居たし、インディーズ選手でも一所懸命に
 試合に臨むヤツも居る。インディーズからアメリカの巨大団体のレギュラーになった選手も居ます。
 

 90年半ば景気が悪化し、総合格闘技やK-1等の新たな概念が出現し、低迷するプロレス人気の
 中で、インディーズの人気選手がメジャー団体のリングに上がる現象が出て来ました。 
 

 すると、インディーズ選手でもメジャー選手に負けない技術や個性を持ったレスラーが居る事を
 一般のプロレスファンもマスコミを通じて認知し始めたのです。  
 

 たまたま小さな団体に所属していても、実力はメジャー級と言う、宝石の原石の様な選手を
 見かける事があるのです。そういう選手を観るのが、また面白かったりするのです。
 

 今は殆どテレビでは試合すらやらないプロレスだから、こういう小回りの効くインディーズが
 大きな会場でしか試合が出来ないメジャーより、かえって時代にマッチしているかも知れません。 
 

 身体を鍛えて、命を懸け、たった100人足らずの前で全力ファイトをする。カッコいいじゃあない
 ですか。


 そういう「馬鹿」が居てこそ世の中は面白いんだと思います。
 

 利益至上主義、効率や能率から一番遠い所で、彼等は笑って全力で今日も試合に臨みます。