薬物問題で相撲界を追放されたロシア人力士、若ノ鵬が幕内後の取り組みでも八百長があった 
 と発言していましたね。一回負けると100万円。
 

 若ノ鵬は「月給+負け代が数百万円とタニマチからのお金。18歳の私、頭パーにナッチャイマシタ」
 

 と素晴らしき正直発言。ロシア人にしておくにはモッタイナイネ。
 

 そしてその後、インタビュアーの質問「周りで八百長やらない力士は誰でしたか?」に即座に答えた  ロシア人は・・・。


 「それは貴乃花親方。あの人は本当の、本物のサムライ」 
 

 やはりそう来ましたか・・・。
 

 実は大してお相撲知識も無い私も、その事は何回か聞いた事があった。まだ若かった貴花田時代から
 全く星の貸し借りをしないと。あと横綱大乃国ね。今スイーツ親方とか言ってる。親方は千代の富士
 の連勝記録を、空気読まずに止めましたから。 
 

 テレビのインタビューに「え~~ウルフの連勝見たかったのに~~なんであんた勝っちゃうの~~?」
 みたいな雰囲気を読んだ横綱は一言、マイクに向かい吐き捨てる様に「俺も横綱だ!!」と。
 

 おらぁあの時、この人ぁマジだぜ・・・と思いましたよ。高一か高二でしたが。


 でも貴乃花親方って、最近までそうは見られてなかった。どちらかと言うと悪役であのモンゴル
 人が出てきたらマスコミはコロッと、貴乃花親方に御意見番的な役をさせようとし始めた。 
 

 それまでは、テレビの映し方が全然違いましたよ、貴乃花親方が出て来ると、目の周りにフォー
 カス当てて、画面一杯に親方の顔を映して、如何にも異常な、イッちゃった感じを演出していた。
 

 ところがモンゴル人が出て来て、角界の最後の良心みたいな扱いになった途端にドアップは一切止め
 て普通に胸から上、バストアップで映像を撮り始めた。 
 

 コワイワ、マスコミ。
 

 しかし、あの荒くれたロシア人薬物力士に「あの人は本物のサムライ」と、電話口とは言え、明らかに
 その時だけ畏まった口調にさせる、貴乃花親方は凄い人なんだなあ、と少し嬉しく思いました。
 

 こんな大騒ぎな角界にもサムライが居たんだなあって。