能登半島の突端、珠洲市、狼煙に着きました。
ここには禄剛灯台と言うのがあり、今でも海難事故から海を行く人々を守っています。
思うに、昔もこの場所で火を焚き、狼煙を上げたりして、通信や信号の手段としていたのではないん
でしょうか、そんで地名が今も狼煙(のろし)
午後に狼煙の港に到着しましたが、自動販売機が何個かあるだけで、食料品、雑貨の類を置いている
お店がありません。勿論コンビニ等ありゃあしない、てんでありません。
この日は珍しく民宿に厄介になる事にしていたんで、酒でも持ち込んで、ゆっくりテレビでも見て
寝るかなあ、と思い描いたプランに早くも暗雲が立ちこめる。
まあいい。行き辺りばったりなんだから、これも旅の醍醐味と切り替える。
お風呂を頂き(この日もクソ暑かったので、広い湯船に手足を伸ばした時の快感といったら無い!)
閑散とした港で夕涼みをしてみる。埼玉人にはただ港だけでも嬉しい。
小柄で愛想の良い女将さんの、派手さは無いが新鮮で、心のこもった夕飯を頂く。地酒の冷酒を
3本頂き、テレビのニュースを見ながら横になる。布団て有難いですねえ。布団大好き。ビバ布団。
隣室から聞こえる、子供の嬉しそうな声、母親の優しそうな声、父親の低い笑い声。
時期の外れた夏休みの家族旅行でしょうか。
新しい畳の匂いも気持ちが和みました。たまには民宿も良いですね。