福井県にある永平寺に立ち寄りました。
曹洞宗大本山、禅の修行の為の禅寺で、過美な部分はありませんが、樹齢600年を超える
巨大な杉や厳粛な雰囲気は、確かに背筋が伸びる様な感じがします。
1244年に道元禅師が創建した永平寺には、私が訪れた時、200人の若いお坊さんが
修行されていました。
「立って半畳、寝て一畳」
持たない暮らしの中から何かを見出す道元禅師の教えは、私もとても尊敬しています。
仕事を持つ、家庭を持つ、子供を持つ、家を持つ、責任を持つ。
人間の営みはやたらとモノ以外でも「持つ」事に傾倒して行きます。仕方ない。
だったら持ち物や考え方位はシンプルでありたいです。
以前、世界の国々の家族に、家の前に全ての家財道具を出して撮影した「家族写真」を載せて
いる写真集を見た事があります。
モンゴルの遊牧民はシンプルだった。
日本人は、小さい家に、下らないものばかり大量に抱え込んでいた。
本当に欲しいものや必要なものは、良いものを少しだけ持ち、末永く使いたいです。
「禅」というのはやった事ありませんが、無言で長距離オートバイを飛ばしていると「無」の
状態に近くなる様な気がします。
肉体はオートバイを操作して緊張しているのに、精神は奥へ奥へ、底へ底へ降りて行く様な。
そしてオートバイを降りて、速度と緊張から解放された時の脱力感がまたいい。
風呂が気持良く、ビールは勝利の味がします(笑)