K店長のお店で出張バーテンダーの日、3連休の最終日。
   

 「さいたま博通り」をクルマで走っていると、対向車線で信号待ちするクルマの脇を
 静かにバイクが抜けて先頭に出た。
  

 「GSX400インパルス~ジスペケ」  
   

 白い三段シートに絞りハンドル、直管マフラー、出目金ライトに日章旗。紫のラメも輝く 
 「珍走団」(暴走族とも言う)仕様。しかもフルレストアのバリもんであった。
   

 何故か後方を気にしながら、タンデムの女と話している。ニヤニヤ笑うそいつの顔は大きなサングラス
 で隠しているが、年季の入った二重アゴとと汚いチョビヒゲ・・・。40過ぎだった。
   

 後ろの女も似た様なモン。間違い無くおばさん。お揃いの特攻服に身を包んだ中年夫婦・・・・。 

 
 周囲はあ~あ・・と思ってるのに本人達はご満悦・・。見ていて吐き気がする程の二人だ。  
   

 こういうバイクが、今専門店で買えるのだ、150万円位する、ピカピカの国産ヨンヒャクの
 珍走団向けバイク。わざわざ大金を出して他人から小馬鹿にされるている神経が解らない。 
 
 
 本当の意味で他者から一目置かれたいなら、金ではなく自分の努力を払えと言いたい。  
 

 汚いモノを見てしまった後悔・・・。信号は青になり私はクルマを発進させた。
  

 するとどうだ。
  

 その200メートルもいかない脇道で、、また中年の男女・・・夫婦なのか?珍走仕様のバイクが
 二台、白バイに捕まっているではないか!!


 これもよくツラを見れば40半ばのオヤジとおばさん。
  

 突き出た腹を純白の特攻服で包み込み、おばさんの特攻服姿もくびれも皆無、油断するだけした
 ビヤ樽の様な体が悲しい・・・。
 

 「旧車檜」とか言い、若い頃に珍走してた連中が、30過ぎてまた当時のバイクで走っている
 らしいが、実物をはじめて見た・・・。 
  

 そうか、さっきのすり抜けしてた二ケツのヤツラ、仲間を捨てて白バイから逃げたんだな・・・。 


 「小人閑居して不善を成す」とはこの事だ。
  

 40も過ぎてそれなりに経験だってあるだろうに、まだそんな事している人間が居るとは・・・!! 
  

 「ロバは旅から帰っても馬にはならない」 とも思った。 
  

 そんなに猛り荒ぶる魂を持て余すなら、ゆるい日本から飛び出して、紛争地帯で傭兵にでも
 なってさ~外人部隊に入ってさ~~、そこで死んで~~!! 
 
  

 よくこのテの連中を美化する傾向があるが、ある場所で連中の毎夜の騒音でノイローゼになった若い
 母親が泣き出した赤ん坊の口に、反射的にポットの熱湯を注いで殺してしまった事件があった。 

 騒音の元は、誰とは特定できず、毎夜騒音を出している連中は「カンケーねんだよ」と悪びれる
 様子はなかった。まあ反省する知能があったら最初からやってないが。
 


 しかし、それをまた30代、40代で繰り返すヤツが居るとは。 
 
  

 呆れた。