秩父神社に久々に訪れた。
境内近くにトライアンフを停め、参拝する事にする。
乾燥した大気。
真っ青な空に、銀杏の葉の黄色が美しい。
どんなに優れた芸術作品よりも、やはり私は自然の美しさに惹かれる。
人間の作為に満ちた創作活動は、その作品の根底にあるもの・・、どうしても作者の意図を
探ってしまう。
それが面白い訳だし、その営みに確かに感動もするのだが、そこらに居る虫一匹の完璧さ、
野草一本の完全さも感動的だ。
秩父神社には人の造りしもの・・・、数百年前の人の知恵、技術、経験の総和が見られる。
秩父神社には人の造りえないもの・・・、青い空、白い雲、銀杏の葉、手洗い場の水が見られる。
因みに秩父神社は２０００年の歴史を持ち、後に徳川家康が再建させたものだそうだ。神社の周囲に
施された壮麗な彫り物は、名匠・左 甚五郎作品である。