奥多摩に初めて行った。
関越・東松山IC~圏央道・日の出IC、そこからR411で奥多摩湖へ。
そこから山梨県の塩山方面へ抜けて、R140で雁坂トンネルを経て、秩父~熊谷という1日コース。
11月下旬のある日、トライアンフに火を入れる。
家屋の軒下から車重210キロのトラを引っ張り出す。
狭いスペースに置いてあるので、2回程、芸術的な切り替えしが必要。まずここで一苦労である(笑)
道まで引っ張り出して、キル・スイッチをON。
キーホールにキーを差し込み、イグニッションON。
緑色のニュートラル・ランプを確認し、燃料コックもON。
チョークを引っ張り、セルを回す。長年の癖でクラッチを握ったままだ。
少しだけアクセルを入れ、気持ちキャブにガスを送ってあげる。
僅かなクランキングの後、900CCの空冷エンジンが目を覚ます。
チョークを引いたまま、バイパスまで微速で走り、チョークを戻す。
その途中に、柴犬の体格にハスキー犬の模様を持つ大変可愛い犬が居て、いつも我々は
「うるさくてすまないね・・」「いやいいんですよ、いってらっしゃい・・」と
アイコンタクトを交わす。
その途中に、柴犬の体格にハスキー犬の模様を持つ大変可愛い犬が居て、いつも我々は
「うるさくてすまないね・・」「いやいいんですよ、いってらっしゃい・・」と
アイコンタクトを交わす。
バイパス脇の公園の横でしばしエンジンを暖気。
燃料供給が旧式なキャブレターな為、どうしても安定までに少し暖気が要る。
少しの間、不規則にアイドルしていた空冷エンジンは、油温計の針が動く頃にはルルルルル・・・、
と等間隔のハミングに変化し始める。
と等間隔のハミングに変化し始める。
鉄の、エンジンの外皮が焼ける独特の匂いが、跨る自分の鼻に届く。
切削加工の工場内の匂いの様な、熱気とオイルの混ざった匂い。
バイパスを走るクルマの群れが信号で途切れる。
ウィンカーを出して、バイパス上にゆっくりとトライアンフを乗り入れる。
いつものエネオスのおにいちゃんに、走りながら手を振る。
あのエネオスは少し割高だが、いつも居るおにいちゃんの笑顔がいいので給油してしまう。
走り出すと大気が冷たい。
停まっている時は日差しも柔らかなのに、走るともう秋から冬の空気に入れ替わっている。
腕時計をはめる習慣の無い私は、ツーリング中の時間の感覚がかなり適当になる。
今度こそ、ホームセンターで安い時計を買って、ハンドル・バーにくくり付けておこう。
奥多摩の釜飯屋さん「鳩の巣」には、大体お昼に着きました。
釜飯とヤマメ、大変美味でした。