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 非常にノーブルで、香りが華やかなモルトがクラガンモアです。
  

 色は薄い金色で、そのややもすると女性的なテイストに更に軟らかな印象を与えます。 
  

 私はモルトが初めて、と言う方にはマッカランをお勧めする事が多いのですが、女性には
 こちらの方が好まれるでしょうか・・。
  

 最近の女性のモルト好きは、飲みやすいモノより個性の強いモノを好まれる傾向があるので、
 この辺りの読みが難しくはありますが(笑)
  

 1869年創業。
  

 創業者、ジョン・スミスは当時の腕っこきのウイスキー職人で、このクラガンモアの設立前には
 マッカランやグレンリベット、グレンファークラス等、1流の蒸留所で辣腕を奮ったそうです。
  

 その彼が理想を実現する為に造ったモルトが「クラガンモア」
  

 1869年当時のクラガンモアと、現在2008年のクラガンモアでは当然味は違ってい 
 いるでしょうね、そんな職人の入魂のモルトを飲んでみたいですが・・・。
  

 白い壁の蒸留所の建物の入り口には「CRAGGANMORE」と美しい鉄製のゲートが見えます。 
   

 いわゆる「鉄ちゃん」で鉄道が大好きだったらしいジョン。
  

 良く見るとラベルにも汽車の絵がありますが、これは当時クラガンモアが蒸留所内に線路を
 引き込み、輸送を楽にした事の伝承か、はたまたジョンの趣味だからなのか? 
 
 

 創業者のジョンが設計したとされるT字ネックの独特の蒸留釜は今でも稼動中。通常は
 蒸留釜のネックは「スワン」と言い、美しく湾曲しているのですが、ジョン設計の釜はこの部分が
 直角なのです。これよりにより雑味が再擬縮され、細やかな蒸気のみモルトになるそうです。 
  

 そう言われてみると、クラガンモアの独特の軽やかさの秘密に納得する様な・・・。
 
  



 オススメの飲み方   ストレートかミネラルウォーター(常温)1対1で。鉄ちゃんモルト
  職人の半生を思いながら。
  

 ¥1000 (12y)