「どんな娘かなぁーマイヤさん似かなー」

「きっと似てるはず!」

マイヤの娘を一目見ようとルージオへ向かう二人。マイヤの娘というだけでどんどん妄想を膨らましていく。

「やっぱりさー強い娘かなぁー。近距離物理派のイケイケな感じだよ、きっと!」

「いやいや、逆に冷静で計算高い遠距離派だぞ!母子ペアでカバーし合う作戦を立ててるはずだ!」

「早く会いたいなー。で、リゼッタ。名前聞いたよね?」

「ん?いろはが聞いて来たんじゃないの?」

「えっ?!わたし聞いてないよー」

「どうやって見つけるのさーー!」

顔も名前も知らない娘をどうやって探すつもりなのか。途方にくれる二人はイクル湖沼まで来ていた。

「と、とりあえず、ここでマイヤさんを待とうよ」

「そだな。早く来ないかなー」

「この場所、懐かしいよね。よくあの亀とCP上げに戦ってたなー。今では見向きもされなくなっちゃったけどねー」

「そうだね。まだ駆け出しの頃か、懐かしい、、、。今も少しは冒険者の姿はあるんだな。
あっ、あの人やられたぞ?」

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「ちょいと手当してくるー」

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「アリガトー。助かりました、、、」


透き通るようなシルバーの髪、バンカラウェアを黒に染め両手に剣、双剣スタイルの少女。
なにより特徴的な赤い瞳は彼女の激しい性格の現れか?深い赤、吸い込まれそうになるほどに。



「いえいえーたまたま通りがかったので。CP上げですか?時間少しあるんで手伝いますよ!」

「いいの?」

「うん!遠慮なくー!んじゃパテ招待おくるねー」

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「んな、、ツヨイ、、」

「うはっ、ごめん。ワンパンで倒しちゃCP上げにならないね」

「桜大剣、スゴイ、、、」

「ん?いろは、ちょっと、、、」

「リゼッタ、どうしたの?」

「いやな、なんかあの子の顔がだんだん暗くなってきてる気がして、、、」

「あちゃ、やっぱりワンパンがいけなかったかな、、、」

「どうだろう。ねぇ、君。具合でも悪いのかい?顔色がすぐれないみたいだけど」

「イヤ、ダイジョウブです」

「そうかな?大丈夫そうには見えないんだが、、」

二人の心配を振り払うかのように亀に向かっていく少女。それは何かに取り憑かれたかのようにどんどんエスカレートしていく。

「ハァ、ハァ、ハァ、、こんなんじゃない。あのワザは、、、クッ、、、」

「結構頑張り屋さんだね。でも無理しても望む結果は出ないかもよ。一旦落ち着いて振り返る時間も必要よ。ちょっと休憩しよ、ね?」

「、、、ワカタ。今日はもう帰ります。アリガト」

深々とお辞儀をし、少女は走り去っていった。

「あれは、なにか訳ありだね。まだ若いのにあんなに必死に鍛えてるなんてね、、、」

「うん、そうだねー。なんかさー昔の自分を見てるみたいだった。わたしもさー姉に追いつきたくてがむしゃらに戦ってたなー」

「それに、、、どこか寂しそうだったな。あっ、いろは。パテまだ組んだままか?」

「えっ、あ、うん。まだ抜けてないね。
『南風原 アン(はえばる あん)』
アンちゃんね。また会えるといいね」

「だな。あっ、やっと来たよ」

「おまえら、顔も、名前も知らないのにどうやってうちの子見つけるつもりだよ、まったく、、」

「あははっ、、、失敗失敗」

「もう家に帰ってるかもしれないから」

三人はマイヤの家に向かうのであった。



つづく