悪徳商法に遭うと「カモリスト」に載り、さらに狙われると言われます。
一度お金や時間、感情を投資した人は、それを「間違いだった」と認めるのが非常に苦しいのです。
心理学ではサンクコスト効果と呼ばれます。
「もう少しで取り戻せるかもしれない」
そう思うことで、自分の判断を守ろうとするのです。
クヒオ大佐事件が示したもの
結婚詐欺師として知られるクヒオ大佐の事件では、被害女性の中に
「だまされていたけれど、あの時間は幸せだった」
と語った人がいました。
・愛されている感覚
・選ばれている感覚
・特別扱いされている感覚
があったなら、それは本物の感情体験です。
だから切り捨てられない。
政治と心理は似ている
日本ではいわゆる「失われた30年」と呼ばれる長期停滞の中で、長年政権を担ってきたのは自由民主党です。
それでも投票し続ける人がいる。
人が同じ選択を続ける背景には、
- 変えることへの不安(現状維持バイアス)
- 過去の支持を否定したくない自己防衛
- 「あの頃は良かった」という感情記憶
が働きます。
これは詐欺被害の心理と構造的には似ています。
「間違っていた」と認めることは、
過去の自分を否定することになる。
それが人は怖いのです。
本質は“愚かさ”ではない
ここで大事なのは、
人は合理的に動いているつもりで、実は「感情の整合性」を守っているということです。
・私は賢い
・私は間違えない
・私は正しい側にいる
この自己像を守るために、事実の解釈を曲げることすらある。
結論
人は理屈ではなく、物語で生きています。
そして一度乗った物語から降りるのは痛い。
重要なのは、
「間違えないこと」ではなく、
「間違いを認めて方向転換できる力」です。
あなた自身はどうでしょうか。
守りたい物語にしがみついていませんか。
そこを問い続ける姿勢こそが、
本当の意味で“カモ”にならない力です。