以下は2017年8月8日の日記。
この頃、母は病気で入院していた。腎臓が悪く、入院後会うたびに急速に老いやつれてしまっていた。


以下日記の本文:
今日の昼前、近くのスーパーで特許の賞金で特上の鰻ととうもろこしを買い、帰りにホカ弁屋に立ち寄ってライスの大を3つ買ってきた。それらご飯の上に改めた鰻を乗せて特上鰻丼とし、入院中の母に昼食として食べさせようと父親と一緒に車に乗って持って行った。
何故特上の鰻を買ってきたのかというと前回見舞いに行ったとき、同じようにして特上の鰻丼を私から手渡しで配って振る舞うと、母が大喜びして食べていたからだった。

だが、今回、私が母の病室に向かう途中でトイレに行きたくなり、父に鰻丼を預かってもらったところ、トイレから出て母の病室に行ったら、父がすでに母に鰻丼を手渡していた。すると母は私が買ってきた鰻丼を父が買ってきたものだと勘違いして、父に怒り出した。

「うちは鰻が大嫌いなんよ。若い頃から知っとるじゃろうが!それを、あんた、なんで買ってきたんね?」

小さい頃、私のうちは貧しくて、私は鰻や寿司を両親と一緒に食べたことがなかった。だから私は母親が鰻が嫌いだということを知らなかった。

そして今のそれを初めて知ってとても驚いた。

あとで私がもう一度席を外して、しばらくして戻ってくると、母がしょげかえっており、気まずそうに私に謝った。



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