無害すぎる人の有害さ。
あるいは未使用の善人について。
無害すぎる人があまりにもお喋りであると、長期的にはこちらにとって累積的な有害さになることがある。
いわゆる「時間泥棒」がそれだ。
何でもかんでも聞いてくる人。
いちいち感激する人。
いちいち報告しにくる人。
どうでもいいことを延々と喋る人。
いらないものを勧めてくる人。
(無害ではないが「マジウザイ」「ムカつく」「消えろ」しか語彙のない人。稚拙な感情表現しかできないという点において上の人たちとは表裏一体。)
悪い人ではないのだろうけれども、その人自身は一体何をしているのだろうかとこちらの方が心配になってしまう。
その人はいわゆるお人好し、要するに「未使用の善人」なのだ。
(続く)