私は普段一人で考えごとをしたり、他の人と付き合っていて、自分は他人に比べて、ずいぶん暗い性格だなと感じることがある。それに比べると、みんなどうしてこんなに明るくしていられるのだろうかと思うことがある。しかし、最近、ブログなどで色々な人と話をしたり、その人の日記を読んでいて感じるのだが、誰しも暗い一面があるものだ。他人の立場から見て、その会話の内容やしぐさから、どんなに明るく見える人でも、日記を読むとけっこう暗いことを考えていたりする。「僕はもう駄目だ」というような。しかし、これは案外普通のことなのかもしれない。ただ、その人が他人との会話の中で口に出さないだけで、みんな一人でいると、けっこう同じようなことを考えたりしているのかもしれない。いわゆる内向的な性格と外交的な性格では、前者のほうが暗く、後者の方が明るい感じがする。私はこれについて、暗い性格の人は友達ができないから家にこもるものものなのだろうかと考えたりしていたのだが、案外逆なのかもしれない。つまり、内向的な生活をしていると、暗いことばかりを考えてしまうのかもしれない。一人で家にいると暗いことばかりを考えてしまうのかもしれない。あるいは、人間は自分のことばかりを考えていると、暗くなるのかもしれない。いわゆる引きこもりは、この極端な例なのかもしれない。暗い性格で、それについて悩んでいる人は、いかにしたら暗さをなくせるかを考えるより、いかにしたら、より明るく過ごせるかを検討した方がよいのかもしれない。そのためには、人付き合いの時間を増やすのが一番の近道なのだろうと思うのだが。