○「ものすごい努力」は、大勢の人が見習えないという点において、案外、絵に描いた餅である。ついでに言えば、「ものすごい努力」を純粋に他人のためにする人は滅多にいない。「誰でも出来るやり方」を考える方が、ずっと価値があるのではないか。

○努力目標について:努力目標はそれが達成されることが望まれるが、必ずしも達成される必要はない。むしろ、努力目標は、それが達成できないことが暗示されている。例えば、「正直」は努力目標である。私たちは正直であるように勤めなければならないが、正直である必要はない。人間は嘘をつかないように努めなければならないが、それでも嘘をつかない人間はいない。

○成果は努力と機会。機会に努力が結びついて成功に繋がる。
○接客業においてプロ意識の高さを褒められるのは恥だが、そうしないようにお願いするのも恥なので、結局は、褒められるように努力しながら、褒められないように努力するしかない。
○手抜き(努力不足)と愚かさは、どちらが原因で、どちらが結果なのだろうか。努力しない人が愚かなのか、愚かな人が努力しないのか。
○努力が足りないのは、間接的な愛や善意が足りないから。
○努力は報われなくてもよい、それが他人の為になされたものであるのならば。