○人間関係は2種類ある。
1.仕事上の人間関係
2.個人的な人間関係
ここにおいて、それを人脈として捉えることが出来るのは前者のみである。仕事上の人間関係は利用価値で図ることが出来るが、個人的な人間関係は利用価値で図ってはならない。

○ビジネスの世界はいわば舞台上であり、あくまでも俳優として人間関係を演じるに過ぎない。そこでは利害関係によって、敵も味方もありえよう。また、仮に問題が生じても、リセットすることも可能だろう。しかし、個人的な人間関係においてはそうはいかない。個人的な人間関係を人脈として捉える者は、周囲の人間を利用価値で図ることになり、結局は、相手の人を傷つけ、やがて公私の区別が付けられなくなり、自分の人間関係がややこしくなるだけである。そして、結局、自ら作り出したプライベートな人脈に縛り付けられて身動きがとれなくなることになる。仕事上の人間関係はリセット出来るが、個人的な人間関係はリセット出来ない。

○神が人間を作り出し、人間が人間関係を作り出した。それ故に、人間は自分の出来には責任を持てなくても、自分が作り出した人間関係の出来には責任を持たなくてはならない。