○嫌な人とは、内と外の区別がつけられない人、すなわち、他人に本音を言ってしまう人である。いい人とは、内と外の区別がつけられる人、すなわち、他人に本音を言わない人である。どのみち、嫌な人には違いないのだが。

○鈍感な人の特徴:他人が鈍感に見える。
○神経質な人の特徴:他人が神経質に見える。
他人が神経質に見えるのが神経質な人の特徴である。他人に不誠実な印象を与えないのが、不誠実な人間の特徴である。

○みっともないことをされて、みっともないことを仕返す人は、みっともない人である。

○怒りっぽい人の特徴:他人が怒りっぽく見える。

○自称進歩的な人の進歩の度合いは流行の速度に等しい。

○大物ぶっている人は、大物ぶっているのではなくて、大物なのだろう。常に「ある分野における」という制約が付くのだが。
○あなたの肩書きはあなたほど貴重ではない。あなたによる説明はあなた自身ほど雄弁ではない。

○小説のように長い肩書き。他人の自己紹介文は長いほど読む気がしなくなる。肩書きを並べる人の言葉は肩書きよりも胸を打たない。

○物分りのよい人がかばう人が物分りがよいとは限らない。
○神は人間に二つの力を与えた。ひとつは考える力であり、もうひとつは考え直す力である。人間は正しいものを掴むために考え、間違って掴んだものを手放すために考え直す。考える人は多いが、考え直す人は少ない。
○人間は、死後、後世に影響を残すことが出来る唯一の生き物である。