あなたは他人がいかにお人好しであるかについて面白がって語りたがるが、

他人がお人好しに見えるのは、あなたの罪が深いからである。

自分の罪の深さがどのぐらいかを知りたければ、罪のない人を見てみればよい。

あなたの罪深さに応じて、その人がお人よしに見えるだろう。


あなたにとって罪のない人が、他の人にとってはなんでもない人でありうる。

罪のない人にとって、罪のない人は同類に見える。

彼らは気兼ねなく何でも話すことが出来る。

しかし、あなたは彼らの会話に入って行くことが出来ない。

(例えば、私がそうである。)


罪深い人にとって、罪深い人は同類に見える。

彼らもまた気兼ねなく何でも話すことが出来る。

ある人たちが、第三者の陰口を憚ることなく言い合えるのは、お互いに罪が深いからである。


迷惑をかけるために、謝る準備をしている人がいる。
道徳がエゴの道具に成り果てている。