正義を独り占めにするのは、悪である。

正義を主張するのは不正義である。


恋愛は個人の努力だけではコントロールすることが出来ない。

正義も個人の努力だけではコントロールすることが出来ない。


勝利と正義の違い。

勝利は占有しなければならないが、正義は占有できない。


「勝利は弱者に譲りなさい。」


チベットの問題について考えてみる。

世の中にはいろんな正義があるものだ。


正義は愛に似ている。

二人以上の間において、それは共有される。

それは一人では成り立たない。

今、あなたが一人で正義を抱えているのは、あなたが相手の分まで奪い取ったからである。

他人から正義を奪い取った人が、正義の人と呼ばれる。

自己愛が愛ではないように、他人から奪い取った正義は正義ではない。


あなたの考えが正しいのではなくて、たまたまあなたが正しい立場(非のない立場、落ち度がない立場)にいるだけの話なのだ。

お笑いの才能のない人でも、たまたま面白い体験をすれば、それを話すだけで、相手の人を笑わせることが出来ることがある。

それと同じように、正しい考えの持ち主ではない人でも、たまたま正しい立場にいれば、その立場の正当性を主張するだけで、相手の人はそれを否定することが出来ない。

私の考えが正しいのか、私の立場が正しいのか。


正義は存在する。

正義は占有できない。

正義は共有する人が多ければ多いほど確かなものになる。


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自信について


余裕は心の潤い。

自信は心の脂肪。

余裕を過剰に溜め込んでいると、それはやがて自信になって心に蓄積される。

自信を過剰に溜め込んでいると、それはやがて心の肥満(自信過剰=自惚れ)になる。

そして、やがては心筋梗塞などを引き起こす。


ある人が常に自信に満ち溢れているのは、その人が余裕に満ち溢れた人生を送っているからである。

余裕に満ち溢れた人生とは、楽勝の人生である。

楽勝の人生とは、常に格下の問題にしか手を出さない人生である。

それは知らないうちに、その人の中で根拠のない自信を溜め込んでいく。

そして、その人の人生をあらぬ方向へと押しやってしまう。

自信はより高い目標へと向かうことによって、消費されなければならない。

心の肥満にならないために。


自信は量より質である。

自信は、質が低くなるとうぬぼれになり、いくらあっても使い物にならなくなる。