「好きな言葉は?」と聞かれて、副詞的な言葉をあげる人は、哲学性のない人である。


哲学性のない人は、好きな言葉を聞かれると、副詞的な言葉をあげる。


一生懸命、がむしゃら、絶対、がんばって・・・。


好きな言葉として、「一生懸命」をあげる人が、己の財産獲得や出世のために「一生懸命」になっているのを見ると、がっかりする。


「一生懸命」それ自体に善悪はないということに気づこう。




個人的な問題は個人的に考えることが出来るし、個人的に解決することも出来る。


社会的な問題は個人的に考えることが出来ても、個人的に解決することは出来ない。




「自分のことは自分でしなさい」とはその通りである。


ただ、「自分のこと」は、「個人的なこと」だから、あまりそれに熱中していると、エゴイズムに陥ってしまう危険性があることも忘れてはいけない。




個人主義者の人が「だからそれが何なの?」と言うようなことに、個人主義者以外の人たちの人生の楽しさはある。




格闘家が必ず勝つ方法は、強者とは決して戦わず、弱者しか相手にしないことである。


同じことは、人生においても言える。


人生において必ず勝つ方法は、社会的な問題には一切関わらず、個人的な問題にしか取り組まないことである。


このために、人生において勝利にこだわる人は、個人主義に陥ることが案外に多い。




心の矢は、身に覚えのある人の心だけに突き刺さる。




価値あるものを得るよりも、価値観を得ることの方が大切である。


人間には誰しも食欲と性欲に基づいた価値観は最初から備わっているが、例えば、高尚な芸術を理解するための価値観は自分で養わなければならない。




神経質な人の特徴:


「他人が神経質に見える。」


他人が神経質に見えるのが神経質な人の特徴である。




未熟な人の特徴:


善悪の基準が個人的な損得に基づいている。




正義を主張するのは不正義である。




恋愛は個人の努力だけではコントロールすることが出来ない。


正義も個人の努力だけではコントロールすることが出来ない。




勝利と正義の違い。


勝利は占有しなければならないが、正義は占有できない。




「勝利は弱者に譲りなさい。」




貧しい人には大きな課題がある。


それは生活習慣を変えるという課題である。


貧乏性は貧乏よりも手に負えない。




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