わが友よ。あんたが生きとった頃、わしらあ、よいよ双子みとうなもんじゃった。


ほいじゃが、あんたが死んでしもうたもんじゃけん、わしゃ独りぼっちになってしもうたわ。


あんたあ、わしもあんたのところに連れ去ってくれんかいのう。


地の底でまた双子になれることを願うとるよ。



同知生前双同知


同知死後独同知


同知捉去此同知


地下願作双同知



金笠(キム・サッカッ) 1807年(純祖7年)-1863年(哲宗14年)
朝鮮の放浪詩人。


「金笠詩集」 李応洙編 1939年 京城、学芸社
大増補版「金笠詩集」 李応洙編 1941年 漢城図書
「金笠詩選」 崔碩義編訳注 2003年 平凡社(東洋文庫 714)


別訳:


わが友よ。われが生きとった頃、わしらあ、よいよ双子みとうなもんじゃったのう。


ほいじゃが、われが死んでしもうたもんじゃけん、わしゃ独りぼっちになってしもうたじゃなあか。


わしもわれんところに連れ去ったれよ。


地の底でもまた双子じゃあ。わしゃあ、そう願うとるよ。


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