最近、いろいろ忙しくて、全然日記が書けなかったのですが、このまま休眠状態になってはいけないと、一念発起して書いてみることにしました。


今日はリハビリのつもりで何か短いお話を書こうと思って、ネタを考えていたんですけど、一つありました。



そういえば、昔、僕は痴漢に遭ったことがあるんですよ。その話でも書いてみようかと。あ、すいません、たいした話ではないので、期待しないでください。



それは、僕がまだ紅顔の美少年だった頃のことなんですけど、広島の紀伊国屋の文庫本コーナーで立ち読みをしていたんですよね。

その頃、僕はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズに凝っていて、創元文庫をよく買っていたんです。で、その日も、あれこれ立ち読みしながら、どれにしようかななんて考えていたんですよ。

でも、いろいろ立ち読みしているうちに疲れてきて、しゃがんで読みつづけていたんですよ。


で、ずっと熱心に本を読んでいたら、あるときに、すっとお尻をなでられる感じがしたんですよ。


『ん?何だ?』と思って、後ろを振り返ったんですけど、誰もいないんですよ。ちょっと離れたところに高校生ぐらいの男の人がいるぐらいで。


で、おかしいなと思って、また、本を読みつづけていると、また、すっとお尻を触られる感じがしたんですね。で、また、あれと思って。


変だなと思いながら、立ち上がって、読み直していると、またしても、すうーっと。

いいかげんおかしいなと思って、振り返ってみると、すごくオタクっぽい顔の高校生の男が立ってたんですよね。

で、目が合って、『何だ、この人は?』って思ったんです。すると、その男の人が話しかけてきたんですよね。


「君、ちょっと時間ある?」


『はあ?』


「君、ちょっとおいでよ。」


僕は頭がパニックになりました。


『ええ!だって、この人、男でしょう?何で男の人が、男の僕に??女の子と間違われている???』


謎は深まるばかり。


ようやく身の危険に気が付いた僕は「いや、いいです」と言って、早歩きでその場を離れました。本当は走って逃げたかったんですけど、走るとかえって追いかけられるかなと。ちょっと余裕を見せて、早歩きで歩いたんですよね。


で、大分歩いて、振り返るともうその人はいなかったんですよ。いや、びっくりした。マジで。


で、その足で、本通りのアンデルセンの反対側にある交番に行ったんですよ。一人前に被害届を出したわけですね。

すると、お巡りさんたちが口々にあれこれ言ってたんですよ。


「あいつのことはじゃないかの?」

「また、あいつかの?」


どうも、当時、広島の街には、この手の常連のおさわり男子高校生がいたらしい。

で、おまわりさんが言ったんですよ。


「分かったけえ、もうアンタは帰りんさい。」


僕はそれを聞いて、ちょっとむっとしました。


『ここで終わったら、続きが気になるじゃろうがあ!』


はい、これでおしまい。



PS それにしても、僕に目をつけるとは、なんともマニアックな高校生ではありませんか。

今になって思うんですけど、そういえば、僕は父の遺伝で体毛がほとんどないんですよね。二の腕とか太ももとかつるつるなんですよ。で、顔はそうでもないんですけど、首から下は妙に肌のきめが細かいんですよね。もしかして、その辺に目を付けられたのかなと、今ごろ冷静に自己分析したりして。

(別のブログからの再掲載)