今年もあと残すところ、1週間となりました。師走ですね、さぞかしお忙しいことと思います。
2016年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか?
このニュース問題も昨年6月あたりから始めて、1年半程度経過します。解答者も30名程になってます。あくまで出所は日経BP社の出題ですから、勉強のための無料配信です。
最初から解いていらっしゃる方は、かなりの「知識」と「気づき」を感じられたことと思います。何か達成するためには、コツコツ地味にやっていく方法が大変有効です。これからも続けていきますので、続けて解いていただければ、何か皆さんにプラスになると信じております。今年一年、お付き合いいただきありがとうございました。
今年最後なので、9問用意しました。長いですが、お休みの時にでも、ゆっくり解いてみてください。
第1問[消費・トレンド]
「おじさんの飲み物」というイメージが薄れ、若い層に飲み手が広がった飲み物で、東京・新宿ゴールデン街に専門店「オープンブック」がオープンしたのは?
(1)ホッピー
(2)ハイボール
(3)コークハイ
(4)熱燗日本酒
(5)レモンサワー
第2問[政治・国際]
2017年1月の大統領就任式の日からドナルド・トランプ氏に付いて回る、核攻撃指令用のアタッシェケースの通称は?
(1)ゴルフボール
(2)フットボール
(3)ハンドボール
(4)ビーチボール
(5)テニスボール
第3問[経済・マネー]
日本経済が勢いを欠く原因の1つといわれ、欧米の10%前後に比べ、日本は2014年度で4.9%にとどまるのは?
(1)開業率
(2)倒産率
(3)上場率
(4)赤字率
(5)借金率
第4問[社会・文化]
民俗学の研究者、小松和彦氏が文化勲章を受けた。●●を切り口に日本人の心性を探るアプローチで知られる?
(1)お経
(2)料理
(3)寝具
(4)妖怪
(5)刑罰
第5問[消費・トレンド]
シャープはペン型商品「ナゾル」を発売した。なぞるだけでできるのは?
(1)加熱
(2)翻訳
(3)洗濯
(4)映写
(5)治療
第6問[政治・国際]
電力事情は国・地域で大きく異なる。フランスが電力の4分の3を依存しているのは?
(1)風力
(2)原子力
(3)輸入電力
(4)バイオ発電
(5)ダム落下式水力
第7問[経済・マネー]
トランプ次期大統領の経済再生策は1980年代のレーガン政権に近い。レーガン政権下では大型減税、財政赤字拡大、長期金利上昇などが起きて、1985年の●●●●●を経て、日本のバブル景気を招いた?
(1)ユーロ導入
(2)バーツ危機
(3)ドイツ統一
(4)プラザ合意
(5)天安門事件
第8問[社会・文化]
幕末、明治維新期に歴史を動かした人物だが、今なお謎が多いとされ、2018年放送のNHK大河ドラマで主人公として描かれるのは?
(1)坂本龍馬
(2)桂小五郎
(3)高杉晋作
(4)五代友厚
(5)西郷隆盛
第9問[産業・ビジネス]
原油安を背景に米国で販売台数を伸ばしている車種で、米国新車市場の約6割を占めるまでになったのは?
(1)ライトセダン
(2)ライトクーペ
(3)ライトトラック
(4)ライトサルーン
(5)ライトスポーツ
解答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
問1(5)レモンサワー
レモンサワーが復権している。「おじさんの飲み物」というイメージが薄れ、若い層に飲み手が広がった。東京・新宿ゴールデン街には3月、レモンサワー専門店「オープンブック」がオープンした。東京・恵比寿の路地裏に2014年オープンの「おじんじょ」は「檸檬酎盃研究所」をうたう。
東京・祐天寺の「もつやき ばん」は「サワー発祥の店」といわれる。昭和30年代に酎ハイ(焼酎ハイボール)などと呼ばれていたのをサワーと名付け、他の店にも広がった。絞ったレモンを積み重ねた「レモンタワー」も交流サイト(SNS)で話題だ。
問2(2)フットボール
政治手腕が未知数の超大国トップの誕生に、世界が身構える。トランプ氏には2017年1月の大統領就任式の日から「フットボール」が付いて回る。核攻撃指令用のアタッシェケースの通称だ。人類や地球の行く末までもが全身にのしかかってくる。政治家として公職に就いたことがないうえ、従軍経験も全く持たない米大統領は歴史上初めてだという。
米国の政権交代は1秒のスキも許されない。前回はバラク・オバマ氏が大統領就任の宣誓を終えると、1人の軍人が前大統領、ジョージ・ブッシュ氏の後方からオバマ氏の背後に位置を移した。この軍人が持つ重さ20キロのカバンが「フットボール」。核兵器を発射する手順の資料が入っているとされる。
問3(1)開業率
グーグルやフェイスブック、アマゾン・ドット・コムなど、米国からは新しい市場を切り開き、急成長する企業が続々と生まれている。日本からこうした新興企業が出てこない理由に、事業所の開業率が諸外国と比較して低いことが指摘されている。
日本の開業率(既に存在する事業所数に対する、新規開設した事業所数の割合)は近年、4%台で推移し、米英独仏の4カ国と比較すると、半分以下の水準にすぎない。起業が活発でない国では斬新な発想の新興企業の数も限られる。開業率が低い理由は「起業家精神の欠如」「起業を支援する環境が不十分」の2つが大きい。
問4(4)妖怪
妖怪を切り口に日本人の心性を探る民俗学の小松和彦(こまつ・かずひこ)氏が文化勲章を受けた。妖怪文化や陰陽道(おんみょうどう)文化が、日本人の心の歴史を知る文化財であることを学術的に解明した。「妖怪は人間の心を投影してつくられたもの。妖怪を知ることは、人間を知ること」と言う。
梅原猛氏や河合隼雄氏らが歴代の所長を務めた国際日本文化研究センターの所長を務める。1947年東京生まれ。文化人類学者、民俗学者。大阪大学教授などを経て1997年に国際日本文化研究センター教授。2012年から現職。日文研は「日本研究」に取り組む学術機関だ。
問5(2)翻訳
シャープはペン型電子辞書「ナゾル」を発売した。なぞった文字の意味を側面の液晶パネルに表示する。従来のキーボード型の電子辞書に比べて単語を打ち込む手間が省ける。国語辞典と英和辞典の2種類を用意した。価格はオープンだが、1万3000円前後(税別)を想定している。
ペン先に取り付けられたスキャナーが文字を読み込み、本体内部の辞書データと照らし合わせて意味を表示する。一般的なボールペン程度の長さで持ち運びやすい。スマートフォンで単語を調べる人が増え、電子辞書市場は縮小傾向にある。シャープはシャープペンシルの開発で知られる。
問6(2)原子力発電
欧州の電力卸売料金が急上昇している。震源地はフランスだ。複数の原子力発電所に不具合が見つかり、点検のために停止せざるを得ない状況に追い込まれた。これまでは電力を輸出してきたフランスが輸入する事態になり、欧州全体に電力供給への不安が広がる。
フランスでは発電量の75%を原子力が占める。フランスは他の欧州各国に比べ、原子力のおかげで電力が安価だ。多くの家庭で電気暖房を使う。エネルギー安全保障の観点からは複数の電源をバランス良く持つことの重要性をフランスの事例は示している。
問7(4)プラザ合意
トランプ次期大統領の経済再生策は、前例のない巨額減税とインフラ投資が軸となる。トランプ氏の税制改革案は1980年代のレーガン政権を模している。同政権下では大型減税、財政赤字拡大、長期金利上昇、ドル高が起きた。
いわゆる「レーガノミクス」が85年のプラザ合意につながり、日本のバブル景気とその崩壊を招いた。米国経済政策と日本は無縁でいられない。トランプ氏の打ち出す経済政策次第で日本企業の競争環境は前提が一変する。
問8(5)西郷隆盛
NHKは2018年放送の大河ドラマで西郷隆盛の生涯を描く。タイトルは『西郷(せご)どん』。作家・林真理子氏が書き進めている小説『西郷どん!』が原作となる。脚本は『Doctor-X 外科医・大門未知子』『花子とアン』『ハケンの品格』などを手がけてきた中園ミホ氏が担当する。
大河ドラマで幕末期の鹿児島が主な舞台になるのは、1990年の『翔ぶが如く』、2008年の『篤姫』に続く。主人公の西郷役は俳優の鈴木亮平が演じる。これまで常識とされてきた西郷像とは異なる描き方になるともいわれる。
問9(3)ライトトラック
米国の自動車市場で売れ筋に変化が起きている。理由は原油安。燃費を気にしなくても済むようになった結果、ガソリンを食う大型車の需要が拡大した。とりわけ、多目的スポーツ車(SUV)やピックアップトラックなどの「ライトトラック」の販売が好調だ。
ライトトラックの販売台数は新車市場の約6割を占めている。日本勢が強みとしてきた燃費は売り物になりにくい。米国ではもともと後部がフラットな荷台になっているピックアップトラックの市場が大きい。