あなたは文章を書くことで困ってはいないでしょうか?

 

お子さんが読解問題をあげられずに困っている人は多いと思います。

 

特に、記述問題。

 

力がつかない人は、学習内容が根本的に間違っています。

多くは、読解問題の問題集を解いて力をつけようとしていることでしょう。

 

あれをいくらやっても力はつかないのです。

なぜなら、あの形式の問題は、

 

「力をつけるための問題」

 

ではなく、

 

「力がついているかどうかを試す問題」

 

だから。

 

 
ではどうすればいいのでしょう?

 

結論を書くと、

 

文章を書く訓練をすること。

 

小中高の12年間、文章を書く訓練をまともにしません。
 
大人になっても文章が書けなくて、ひいてはコミュニケーションでうまく伝わらなくて
困っている人があふれています。
 
 
 
12年間で、文章をまともに書く訓練をしない。
 
 
これは、
料理で、(レシピや作り方の動画等ばかり見て)料理を作らず、料理がうまくなろうとしているようなもの。
 
 
 
そこで、わたしは、いまから約20年前に、国語力をつけるために本格的な作文教育にとり組みはじめました。
その通信教育をはじめたところ、
結果は、1ヶ月2ヶ月でみるみる力をつける小学生が続出。
 
 
まわりは、料理をつくらずに料理がうまくなりたいと、レシピや動画ばかりを見て、作らない人たちばかり。
 
 
「本格的な作り方」を学べば、あっという間に、まわりから抜きんでます。
 
その後、「『本当の学力』は作文で劇的に伸びる」という本を出版し、アマゾンで総合ランキング1位になり、
ベストセラーとなって瞬く間にたくさん売れ、
それまで、みんな
「国語力をあげるには、本をたくさん読むことだ」と口をそろえて言っていたのに、
「作文」と言い出す人が続出しました。
 
あれから約20年経ちました。
実際、どうでしょう?
多くは、うわべだけ「作文」をやっているように思います。
 
作文を書けば、国語力が飛躍的にあがる。
 
それはなぜか?
 
作文を書くには、
 
タイトルをはじめ、
題材選び、
構成、
まとめ、
表現の仕方など、
すべて自分の頭で考えて、「答えのないもの」に対して、自分なりの答えを出すから、です。
 
そこでものすごく頭を使うから、です。
 
うわべだけのものは、「書き方」を教え、
こういうふうに書きましょうと、
考えなくても書けるように
「ほぼマネ」ですむように「教える」からです。
 
 
正確に書くならば、
作文を書けば、国語力(思考力、表現力)が身に着くのではなく、
作文という手段をとおして、そうとう「頭を使う」から、実力がつくのです。
 
食材を用意して、レシピを用意して、作り方まで教えて、料理を作りなさい、と言って作らせても、
やはり大した力はつきません。
 
てきとうに食材を用意し、
さあ、「この食材でどんな料理を作る?」と考えさせ、
試行錯誤し、
自分で味を見ながら、
どうやったら美味しくできるかを自分で研究しながら作るから、
飛躍的に力がつくのです。
 
 
得点がとれない子たちは、「頭を使わない」問題ばかり解いて、「頭を使う」ことを避けます。
 
頭を使わない学習をいくらつづけても、頭はよくはならないのです。
 
 
「勉強」を時間ではかっても、あまり意味がありません。
質が重要です。
 
 
長いこと、学習をつづけて、力がついた気がしないのは、
おそらく、頭を使わない学習を、時間・労力ばかりかけてやっていると思われます。
 
 
頭を鍛えるには、頭を使うことが一番。
特に、文章を書かせると、頭は鍛えられ、表現力は身に着き、読解問題なんてどうということはなくなるのです。