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TOSHIBAがメガネをかけなくても3D映像を楽しめるグラスレス3D・REGZAを12月に発表する。
9つの角度からの視点を使って両目でみる景色を再現できる優れもの。
写真は小さなモニターだけど、テレビサイズがメイン。
ほかには、スマートフォンをリモコンにしたりPCとテレビを連携させて、見たかった番組を他の人とシェアできる機能を搭載したApp REGZA(クラウドコンピューティング)など、面白いものがみつかりました。
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東急ハンズにいったら、道中に熱々な牛たんの看板が。
急に食べたくなって、すいこまれるように店内へ…。

テーブルが満席なのでカウンターに座ってメニューを見たら、一番お手ごろな1,050円のセットが
「がんこちゃんセット」
と書いてある。

なにっ!挑戦的な…

次のは1,200円。

どうみても同じ写真なので、瞬時にこれくださいと安いほうを指さして言ったら

「21卓にがんこちゃん入りました~!」
と叫ばれて焦った。

150円の差は大きいな~

秋になると、今の家に引っ越したばかりのころ地下にアトリエがあったのを思い出す。

広瀬さんという画家のアトリエだ。

広瀬さんは、小柄でいつも日に焼けていて、長い黄色がかった白髪を後ろで束ねた、偏屈で知られたおじさんだった。

わたしが休日の昼間に出かけようとすると、たいてい入り口の脇でスペインの街角の絵を描いていた。

あるとき何の前触れもなく、
「物事ってのは表面と真実とがあるんだ。それはそっくり似てるときもあるし、違うときもある。本物はひとつだけだ。」
と、ぼそっと言った。
彼の言葉は唐突でリアルすぎて、時々怖かった。
冷たい氷みたいな感じじゃなく、熱いナイフがざっくりくる感じ。


地下のアトリエでは月に1回パーティーが開かれる。
ここぞとばかりに近所のお酒大好き人間が集まった。

夜中までちゃかぽこちゃかぽこ音が出るものは全部使って騒いだ。
スパニッシュギターや歌声にはじまり、手拍子。そのうちお皿をフォークでチンチン鳴らしたり、横にしたキャンバスや机を叩いてドラムにしたり、スペインよりはアフリカみたいだった。

そんなある日、
「今日はお姉さんも参加しなよ。広瀬さん最後だから…」
と急に呼ばれてびっくりした。
広瀬さんの体がよくないらしく、アトリエをたたんで入院するというのだ。

その夜は宴のメンバーが全員集合して、交互にギターに合わせて歌った。思いつくメロディーを適当にのせていくセッションだ。
中にはジプシーダンスを踊る人も。

それでも音が静かになると、なんだかしんみりしてしまった。
広瀬さんがアルハンブラを弾いてくれとリクエストをしたら、ギターを持っていた恰幅のいいお兄さんがいいよ、と弾き始めた。

練習曲みたいなものなのに、みんな泣きそうなのをこらえて目が合うと一生懸命わらった。

曲が終わると、広瀬さんはスペインを旅したときの話をみんなにきかせてくれた。
それから、飲んで歌って夜更けまで騒いで。


数日後、会社から戻るとアトリエもスペインの街角の絵も、跡形もなく片づけられていた。


ちょっぴり淋しい、アルハンブラの思い出でした。