〈地球だって、命でしょ?
この命は
一度きりしか使えない。
そうでしょう?
だったら地球だって同じよ。
一度破滅したら
元には戻らないわ。
それとも、神がまた
一から自然を作り、
動物や草木を育て
新たな世界を作るとでも言うの?〉
「そうさっ。
神はきっとわかってくれる。
私たちの言動を。」
〈そんなこと、
分からないんでしょ?
神はそんなこと
望んでいないかも
しれないじゃない。
確かに人間は資源を使い、
木を切り倒し、山を削り、
自然に酷い傷を与えた。
でも、人間だって、
復旧させるために日々、
お互いに呼びかけ合って
助け合ってるわ。
昔より随分、
自然を取り戻しているハズよ。
元々、あなた達は
花や草の根に宿り、
彼らを支えていたんでしょう。
それなら、
今懸命に生きようと
耐えている彼らを
支えてあげてよ。
力を破壊に使うのではなく、
共に生きていく事を
どうして考えないの?〉
「そんなことは
随分昔にやってたさっ、
それでも自然が壊れていく
スピードに耐えられなかった。」
〈随分昔にやっていただけで、
今はしていないんでしょ?
それなのに、
随分強気なのねっ。
諦めたんでしょう?
無理だって、
あなた達が彼らを
見捨てたんじゃない。
そういう事じゃないの?
なんでも何かのせいにして
生きていくのは簡単だけど、
そこで歯を食いしばって
生きていく方が、
私は意味があって
強いってことだと思うけど。〉
そこまで捲し立てると、
そこらに居た影たちが
一斉に吠えはじめた。