「レン君を助けよう。
君は確かに、
自分の為に魔法は使えない。
でもそれは私も同じだよ、トモくん。
だから、私たちは
協力する必要があるんだよ。
彼の心の中の寄生虫は、
私がどうにかするよ。
君は、この箒を使って、
空を舞いすぐに
薬草を見つけておいで?」
〈でも、ゴウさん・・・
私、魔法の箒を扱ったことなんて・・・〉
「魔力が君を救ってくれる。
彼を助ける事だけを強く望め。
他の邪気を取り除き、
彼を救う道だけを考えるんだ。
そうすれば、こいつは君の言う事を聞くよ。
そういう風にしつけてあるから・・・」
その時の私は、
ゴウの言葉を聞きいれる他、なかった。
魔法の箒なんて、使ったことないし、
いろんな感情が渦巻いている今の私に
それを扱える自信なんてなかったけど。
でも、乗り越えなきゃいけなかった。
私は私自身を越えなきゃいけなかった。
祖母が私に託した魔力で
今のこの破滅の世界を
止めなきゃいけなかった。
それが、私の宿命で、定めだった。