F1第16戦サヒールGPが12月4日~6日(現地時間)、バーレーン国際サーキットで開催されている。第16戦では、第15戦バーレーンGPと同様のサーキットを用いながら、外周路を使用するレイアウトへと変更。コース長は5.412kmから3.543kmに短縮され、高速サーキットの趣となり、1周1分を切るタイムで争われるレースとなっている。
このサヒールGPは、今シーズンのドライバーズチャンピオンを決めているルイス・ハミルトン選手が新型コロナウィルス陽性のために欠場。ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセル選手がメルセデスAMG ペトロナス F1チームから出場する。また、ラッセル選手の抜けたウィリアムズからは、リザーブドライバーのジャック・エイトケン選手が出場。そのほか、前戦でクラッシュしたロマン・グロージャン選手に代わり、ピエトロ・フィッティパルディ選手がハース・フェラーリから参戦している。
メルセデス勢のみがミディアムタイヤで通過し、翌日の決勝レースにおけるトップ10の中では、ほかと異なるタイヤ戦略でスタートできることになった。
12月5日(日本時間で12月6日2時)から始まった予選では、Q1(予選1)のトップタイムである53秒904をメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)が記録。2位は54秒037でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手となった。
Q2は、Q2を通過した際と同じ種類のタイヤをスタート時に履く必要があるため、決勝のタイヤ戦略をにらんでメルセデスやルノー、フェラーリ勢とレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手が1回目のタイムアタックをミディアムタイヤで実施。ソフトタイヤを履くレーシングポイントのセルジオ・ペレス選手が53秒707でトップタイムを記録した。上位10台の内5台がソフトタイヤ、5台がミディアムタイヤという状態になった。Q2は10台しか通過できないため、2回目のタイムアタックではメルセデス勢以外はすべてソフトタイヤでのぞんだ。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手は53秒647でトップタイムを記録。ホンダ勢では、アレクサンダー・アルボン選手(23号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が12位とQ2落ちとなったが、ピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)、ダニール・クビアト選手(28号車 アルファタウリ・ホンダ)はQ2を突破した。