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職人だった。

 ここ最近、寝る前に大好きな
 映画"ハイフィデリティ"
 を何度も見返す事があるんだけど、

 町のマニアックな 儲かりそうも無いレコ屋を経営する30男、
 ジョンキューザック演じる主人公が 気になる女の為に
 カセットテープを編集している最中の独り言。

  
  
  「tape作りは手の込んだ芸術だ。
  ルールも厳しい
  他人の詩に自分の想いを託す
  繊細な作業だ。」
  
  とのセリフ

 
 とてもわかる。

 今でこそ人に編集して渡すって事はほぼ無くなったけど、
 中高、特に高校の時に自分の中でテープ編集は、


 今考えると自分の思春期を象徴する作業で、 
 言葉通り"繊細"でいて、たくさん"自分内ルール"を設け、
 あーでもない、こーでもないと独りよがりに楽しんで
 何かを競うように作っていたような気が。

 あげるのは単純にクラスメートだったりするのだけど、
 仲いいヤツとかには週一ぐらいで洋楽を編集したものを渡していたな~。

 勉強もせずに"脳内編集"を楽しんだあと
 家でカセットデッキの前に入り浸りみたいな。

 当時は、まだ認識してなかったけど 今思うと、
 思春期ならではの "オレがオレが!"のエゴ的な部分を 
 音楽を使って"俺ってこんな人間やねん"
 と言いたくて仕方なかったんだなと思う。

 そう思うと、今の自分のベースになってるのはきっとこの辺りなんだなと。。。

 なんとなく書き始めて文章の着地を見失ってしまいましたが、
 一人納得する0時30でした。



 

 ベルセバで始めるこのシーンが好き

EAST L.A.


 10年近く前、半年ほどL.A.に言葉の勉強にと住んでみたことがあって
 そのうちの三ヶ月ほど自分で家を借りて住んだのね。
 
 英語もそんなできないし、全てが勢いだったので住んでみたところが
 「EAST L.A.」
 いわゆるロスの中でも メキシカンとかヒスパニックとかラテン圏の人が多く住むとこで 

 ギャングとかバンバンいちゃう 場所によっては治安がたいそうよくないところ。
 
 
 借りた家の一部屋には同居人ディズニーランド勤務の青年(ジム)1人がいるのと、
 家の裏口からつながる隣の家に大家さんであるおばあちゃんが住む構成。

 ジムとは住んでる間、話すこともほぼ無かったけど 
 大家のおばあちゃんは若い頃、国語の教師をやっていたそうで 
 ちょいちょいオレをお隣の家によんでくれた。

 おばあちゃんはもちろんガチガチのメキシカン。
 
 言葉もオレ以外と話すときは英語とスペイン語を交え 住む部屋もエキゾチック。
 初めてリビングに通された時、暑っいロスなのに「暖炉」があったのが印象的でした。

 初めてお邪魔した日 たまたま来ていた おばあちゃんの息子を交えてしばし歓談。
 
 そもそも英語そんな話せないのに 
 アクセントの強い彼女らの英語を聞き取るのも大変だったけど 
 とりあえず始めてリアル「暖炉」を見た事と、
 「サルサ」だったか?何かしらのラテン音楽が部屋で流れおり 
 自分がかなり音楽が好きなことと「ラテン音楽」にも興味あることを話してみたら 
 おばあちゃんは、遠い国 日本から来た子供みたいに見えるちっこいオレが
 「ラテン音楽」を知ってる事にたいそう驚き、と言うかそもそも信じておらず 
 息子さんに「彼が知ってるはずないわ」と耳打ち。。。

 仕方が無いのでおおざっぱに、
 「あのGloria Estefanとかたまにやるヤツでしょ?」
 とか言ってみたら 息子さんの方が、

 「そうそう!自分もヨーロッパ旅した時に、そこでもラテン音楽が楽しまれてて驚いたんだよー 

 俺達の音楽は世界中で聴かれているんだよね」
 
 と言ってくれまして 知ったかぶり返上。

 それを期に、その辺の文化をもっと教えといてもらえば良かった。。。
 と今頃思うものの
 当時はその程度で終わり。
 
 まだまだ当時はラテン圏内でしかブレイクしてなかったリッキーマーティンと
 俺らが思っているよりもラテン圏の人たちにとって
 Gloria Estefanがビッグスターなことを肌で感じ
 その後 帰国。

 あれから10年、ここ日本でもラテンの音楽にのせ社交ダンスを楽しむご婦人がいたり
 デカい服着て坊主にグラサンのChicano-Hip-Hop好きの若い子がいたり。
 おばあちゃんがご健在かはもうわかんないけど この状況見せてみたかったなぁ。


 ちなみにホントかどうか未確認だけど

 このおばあちゃんの一族 あのSANTANAの身内だとか言ってたなぁ。

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