「HUNTER×HUNTER」というマンガがある。


ハンターという職業があって、試験に合格しないとハンターにはなれない。



試験に合格したはいいが、その先に、「裏ハンター試験」なるものがある。



裏ハンター試験では、念をマスターしていることが最低限の条件だ。



念とは、分かりやすくいえばドラゴンボールのかめはめ波みたいなもの





念を知らなければ、試験の存在すら気付かない




最近、ボクシングにも、念のようなものがあるのではないかと思っている。




プロテストはハンター試験だ




裏ハンター試験は、だいたい6回戦になれるかどうかのところだろう



念を知らなくても、努力で6回戦にはなれる。



しかし、そこで終わる




念を知っているあるいは無意識に使っているものに簡単にやられてしまうのだ



念を使っているかどうかは、動きを見たら分かる。




オカルト的に聞こえるかもしれないが、科学的に説明できることである。




なんかね




今日練習やってて、ひらめいたんですよ




転向しようって。








サウスポーにです。






ボクシングナメてると思いますか?




いや、わたくしは大マジです。




まぁ、正確にいえば、サウスポーというよりは、スイッチですね




スイッチボクサー




野球ではスイッチバッターなんてよくいるけど、ボクシングではあんまいないスね





ジムに入門したときに、最初に構えた方で、ずーっと練習するんですよ




でも、ちょっと考えてみてください




例えば、右利きのプロのサッカー選手が、左足でシュート打てないんすよとか言ってたら、おかしくないですか?





シュートとパンチって、ある意味同じなんですよ




絶対、両方で打てた方がいいんですよ




疲れたら、チェンジできるし。








明日から、サウスポーメインでいこうっと







常識を、ぶっ壊してやりますよ









昭和53年2月生まれ

水瓶座

A型


戦績 4戦3勝(2KO)1敗





大学卒業後、東京で、アルバイトをして暮らす。






何故ボクシングを始めたの?とよく聞かれる。






誰にも言っていないが、実は好きなコにカッコいいところを見せたら付き合えるかも、というのが主な理由である。




デビュー戦を1ラウンドKO。


鮮烈すぎるデビューを飾る。



好きなコにカッコいいところを見せたハズだが、そのコとは手を握ることすら至らず。





2戦目



開始1分での、KO負け



これまた鮮烈である。



翌年の新人王戦をパスし、本場アメリカへ武者修行に出る。




渡米時フライ級だった男が、帰国時にはウェルター級になっていた。



ただただ、アメリカのスケールの大きさに驚くばかりである。




ハードな減量を乗り越えた3戦目




4ラウンド判定勝利



何とか、復帰戦を勝利で飾る。




続く4戦目




開始1ラウンド、まさかのダウン


実はこのとき、眼窩底を骨折していた。


何とか凌ぎ、続く2ラウンド



何故か相手が脱臼していた。




勝ちは勝ちだが、釈然としないTKOだった。












実は、この頃、真剣に、好きなコがいた。





ボクシングよりも、そのコが大事だった。




彼女は、おミズのコ。



お金持ちになって、お店を辞めさせよう、と思った。




ボクシングやってる場合じゃない




骨折はいい言い訳になった。





骨折した、と言えばみんな納得するからだ。





そのうち、彼女と連絡がとれなくなった。





それでも、金持ちになって、迎えに行こう、と思っていた。






金持ちになるどころか、借金にまみれた。






鬱病は、誰でもなり得ることを知った。









「人生」というものを、考えた。









人生ってなんだろう。





そんな状態でも、いつだって、頭の片隅に澱んでいたのはボクシングだった。











ブヨブヨに太った、醜いカラダ







すでにボクサーの原型を、留めてはいなかった。






復帰できるのだろうか?



つらい練習、ブランク、練習についていけないかもという不安、目のケガ、後遺症、死、これからの人生、ボクシングをやる意味・・・






怖かった。





何ヶ月も、考えた。







そして、気付いた。






ボクシングができる年齢の内はずーっと悩み、ボクシングができない年齢になってしまったら一生後悔し続けて生きていくんだ、と






誰かのため、ではなく、自分のため、一度しかない人生をおもいきり生きるために、ボクシングをやろうと決意をした。





最後の試合から、半年が経過していた。







7月最後の日、僕は再びジムに顔を出した。




ヒロシです。



いえ、トータです。




はじめまして。



社会人兼プロボクサーです。




ボクシングには新人王戦というトーナメントがありまして、4勝以内の選手が出場する、いわば登竜門のような大会が年に一回あります。





その大会に、来年エントリーします。




応援してくださると、嬉しいです。