第1章 入国
日本を出発したのは 8月19日 金曜日。
成田発のコンチネンタル航空からヒューストンを経由。
経由地ヒューストンでの待ち時間が短い(2,5時間)こともあり、
意外と所要時間は掛からなかった方ではある。
しかし、隣に座っていた中年男がビールを飲んだ為か
(エコノミークラスはアルコールを有料で飲める)
寝ているとこちらに凭れ掛かって来た。
アルコールの臭いと男の鼾。
そして中年男の割りに、ドイツブランド「JOOP!」の香水のいい香りがする為に、
僕は暗闇の世界と飛行音の狭間を彷徨った。
その為か、寝た気持ちがしない。
目も虚ろなまま、入国審査を受け、荷物を受け取る。
コスタリカには時差の関係もあり、日本と出発と同日
19日 13:16にいざケツァールのいる聖地へ降り立った。
虚ろな目が雨も降っていなかったはずなのに、
目の前に虹色の世界を映し出した。
