先日、大手ハンバーグチェーンの方から、ドライブスルーの機器に使っているちょっと変わったねじを回すドライバーの問い合わせを頂きました。
電話での問い合わせで、「1mm~1.5mm位のねじなんですが・・・」
と言われても
1mmとか1,2mmのねじになると、一般的には+の00番なのですが、ねじの頭の形状によって、合うものと合わないものがあり、正直現物をあわせないと分かりません。
なぜかというと
一般的な+ドライバーの一番小さいサイズは00番なんですが、同じ00番なのに、メーカーによっては、大きさや形状が微妙に違うんです。
お店にある+の00番のドライバーを4つ並べてみました。
この4本は同じ+の00番です。
なんかちょっと違う感じがするでしょ?
先端のアップを見てみましょう。
4本ともそれぞれ違うでしょ。
これ全部、同じ呼びのドライバーなんですよ。
特に、これを見比べてみてください。
左はPBなんですが、先端が尖っていません。
尖っていないのには、訳があるんです。
ねじの溝に、ゴミなどが入っている場合、先端が尖がっていると、奥まで入らず浮いてしまい、掛かりが浅くなるからなんです。
でも、精密のねじの頭がナベ頭ではなく、サラねじなどの薄い頭だと、先端の尖がった部分しか掛からない場合もあるのです。
だから、ねじによっては、左の形状のドライバーがよかったり、右の形状のドライバーがよかったりするんです。
小さなねじを回す精密ドライバーを探す時は、現物合わせをするのが一番いいです。
いくら一流メーカーのドライバーでも合わないことがあるんです。