5月にmixiで日記に書いたものなので、ちょっと時系列が変なところもあるかもしれません。
お許しください。


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5/21、仙台イズミティ21で行われた小沢健二のライブに行ってきました。
全国ツアーは実に13年ぶり。
僕は1995年か96年のツアーのチケットが取れなかったので
個人的には15年越しの生小沢健二です。

ひとことで言うと、、、
もちろんひとことでは言えないんだけど、、、
「言葉にならない」というのが一番近いかな。

それはもちろん、絶対に観られないと思っていたライブを観られた感動。
小沢健二という人のライブを観られた感動。
もあったんだけど、ライブ自体が、少し難しいというか、
混沌としていたと感じた。
単純に「待った甲斐があった!」
「LIFEの曲をライブで聴けるのはものすごく嬉しい!」
と手放しで喜べないライブだった。

感動と混沌が入り混じった、
王子様オザケンと男42歳小沢健二の2人いるようなライブでした。

もちろん、ライブが悪かったわけではない。
それどころか僕の人生の中でも5本の指に入るほどの
それはそれはすばらしいライブだったと思う。

いい曲をいいメンバーと演る。
そこに演奏者とお客さんの笑顔がある。

一見簡単そうにも見えるが、これが本当にものすごく難しく、
全てのミュージシャンはこれを目指していると思う。
笑顔というのは満足、癒しなどに言い換えてもいいと思うが。
僕も音楽をやっているが、そこに到達するまで
いつもいつも試行錯誤だ。




少し話がずれたので、本題に。
ライブがよかったのに、なぜ混沌という言葉を使うのか?
今回のライブで一番異質な部分は、
小沢自身による朗読が曲間に何度も挟まれていること。

なぜ13年もの長い間、表舞台に出てこなかったのか。
やっと出てきたと思ったら、なぜ16年も前のアルバムからの曲を
中心に据えるツアーを行おうと思ったのか。
しかも、当時のメンバーたちと。

そのあたりの答えは話そうと思えばいくらでも話せる。
実際、彼のサイト「ひふみよ」ではうさぎとのインタビューで
ある程度、その答えを垣間見ることができる。
(うさぎとのインタビューといっても小沢の1人芝居だが)
http://hihumiyo.net/

ただ、それを文章で伝えるのではなくて、ライブ中に伝える。
本当の意味での自分の声で、今目の前にいる観客へ伝える。
そういうことをしたかったんじゃないのかなぁと思った。

直接的に「なぜ今なのか?」という質問に答えているわけではないのだが
朗読から、それにまつわる曲を奏でていくそのやり方は
空白の13年を経ないと絶対にできなかったもののように思う。

この朗読は結構長い。平均すると1つの朗読が5分前後はあっただろうか。
ライブ前半では「えっ?まさか1曲演るごとに朗読?それはちょっと・・・」
と思っていたであろう客席が、
曲が進むに連れて「果たして次はどんなテーマで詠むのだろうか」と
期待感を伴ってきたように感じた。
それはつまり小沢のやりたいことは少しずつ浸透していったのだと思う。
それはとても難しいが、成し遂げたことはすばらしい。
あんな短時間で13年思っていたことを満員の客席に伝えることができた。
しかも間接的な方法で。
このあたりはさすが小沢健二。本当の天才なんだ、彼は。

少し乱暴な言い方だが、この朗読を聞かせるために
今回のツアーを企画した、という部分も少なからずあるのでは。
個人的にはそのように感じた。


さりとて、会場を埋め尽くした仔猫ちゃんたちが待っているのは、
朗読する小沢ではない。
「ラブリー」を歌い、ドアノックダンスで右に左にゆれるオザケンなのだ。
曲のこと、演奏のこともたくさん書いていこうと思う。
いつもライブレポを書くときはこんな感じ。
今回はちょっと曲の他に考えさせれることがあまりにも多かったので。

このライブの日は、もう本当に仕事が手につかず、
1日中朝からニヤニヤしていた。きっとまわりからみたら相当の不審者だが、
そんなことはものともしない。
とにかく初めて観るオザケンに興奮が抑えられなかった。
こんな思いをするのは、はじめてかもと思っていた。

同じように「ライブを観られることはないんだろうな」と諦めていた
去年のユニコーンのライブの日も、ここまでの興奮はなかった。
ものすごく待ち焦がれてはいたが、なんとなくほんの少しは
予想がついていた部分がある。
5人とも現役バリバリのミュージシャンとして活動していたし
アルバム『シャンブル』もすばらしい出来だったので
演奏レベルが落ちるとか、金のための再結成だとか
万に1つもそんな可能性は考えていなかった。

しかし今回の小沢は違う。なんたって13年ぶりだ。
仙台のライブの前には2回しか公演を行っていない。
スチャダラパーの20周年公演にゲスト参加したときは
「声が全然出ていない。ツアーは大丈夫か?」という感想がネットに踊った。
そのときと今回ライブではいろいろな条件は違うが
2時間以上1人で歌わなければならないことに関して
「本当に全国ツアー完走できるのだろうか?」と疑心暗鬼な気持ちを
持っていたことは否定できない。
もともと歌の上手さや強靭な喉などをウリにしていた人ではないからなおさらだ。
(むしろそういうこととは真逆)

95%の興奮と5%の不安を抱え、仕事を終え地下鉄に乗り込み
会場へ向かった。
あー、地下鉄で不審な薬品とか発見されなくてよかった。
僕の人生32年で一番大事な日と位置づけていたので、
こんな日にテロにでもあおうものなら目も当てられない。
無事に会場のある駅に着いたときはホッと一息だ。

ほぼ定刻の19時を過ぎたころに客電が消え真っ暗に。
ホント完全に真っ暗。自分の手も見えやしない。
結構前の方だったのだが、もちろん舞台にメンバーが
現れたかどうかも見えるわけがない。
しかし、どうやら現れたようで
「ひ!ふ!ひ、ふ、み、よ!」とのカウントから
あのウキウキするようなハモンドのイントロ。
「流れ星ビバップ」だ!
もうこのイントロから号泣で、涙で前が見えません・・・
いや真っ暗だから泣いてなくても見えないんだけども・・・
そして待ちに待ったあの声が・・・

♪教会通りにきれいな月 火花を散らす匂いとまぼろし♪

ああ、そこにいるんだ。歌ってるんだ。
感動と同時にやっぱり不思議な気分。
早く姿を見たい。明かりをつけてくれ!と思った。
しかしその思いもむなしく、ビバップはワンコーラス歌われ終わった。

そしてほんのちょっとだけ薄暗い明かりがついた。
小沢健二は確かにそこにいた。
ただ、やはりほんの少しの明かりだってので表情までは伺いしれない。
バンドのメンバーも全員揃っているのと、
小沢は物販で売っていた緑のTシャツを着ていることくらいしかわからなかった。

それでも、そのほんの小さな明かりでも、歓声はすごかった。
それを目の当たりにした小沢は「はじめていいですか?」と
照れながら小さく言い放った。
「2003年、ニューヨークの大停電が・・・」
切々と朗読が始まった。
この朗読なのだが、詩のようでいて詩ではないと感じた。
詩にしては長すぎるし、メッセージ性がありすぎるように感じた。
じゃあ、なんだったのかと言われると、、、
小沢の気持ちそのもののように感じた。
音楽を休んでいた小沢は絵本を書いたり、言葉の読み聞かせをしたりしていたが、
それをそのまま復活コンサートに持ってきたと思う。

重複になるが、彼が感じたことをお客さんに伝えるべく、
この言葉の朗読を随所に挟む形式をとったのではないだろうか。
最初の朗読のあとは再度「流れ星ビバップ」
そして「ぼくらが旅に出る理由」と続いた。
この曲は大好きな曲。やはりまだまだ涙は止まらない。
イントロのストリングスが印象的だが
今回のライブではいないので、アレンジされていた。

それにしても、この段階でもまだ客席は真っ暗なまま。
個人的には「ここで明るくなるだろう」と思っていた箇所があり、
それはドンピシャで当たった。

♪遠くまで旅する恋人に♪

のところだ。ここの最初の「と」で完全に明るくなる。
会場は悲鳴にも似た歓声。
小沢以外のバンドメンバーは白装束。
小沢本人は15年前にテレビで観ていた彼と、風貌は全く変わっていなかった。
背が高く華奢で腕や足が長い。
あれで42歳か。ビックリするもんだ。

ステージはシンプルに、後に大きなスクリーンがあるだけで
他に装飾はなにもない。楽器とバンドがいるだけだ。
こういう部分にも潔さを感じた。
着飾ってばかりの現代に対するアンチテーゼのような。

「天使たちのシーン」は短くアレンジされて披露され、
新曲の「いちごが染まる」へと流れた。
ひふみよのサイトの一番最後で近影の小沢の絵が描かれた
レコードジャケットに「いちごが染まる」と書いてあった。
非常に意味深な言葉。
楽曲はやや暗く悲しげな感じ。いつ頃作った曲なのだろうか。
『Eclectic』の曲に近い感じがした。

続いては「ローラースケート・パーク」と「東京恋愛専科」のメドレー。
ようやく明るい曲、踊れる曲が飛び出してきて
会場にもエンジンがかかってきた様子。
僕もウキウキして聴いていた。
特に「ローラースケート・パーク」は『犬』アルバムでは一番好きな曲だ。
嬉しい☆☆☆

次の曲は! 1、2、3のカウントであの聞きなれたホーンの音が!
「ラブリー」だぜぃ!!!
と思ったのも束の間、歌に入るところで
「みなさんお待ちかねのこの曲はあと1時間後くらいにやります」
と小沢本人からお達しが出た。
そのときに歌詞を覚えておくように今練習をする、とのこと。

ん??????「ラブリー」ならきっとこの会場にいる全員が
寸分間違えずに全部歌えますけど??????
しかしさすがそこは13年の沈黙を破った男。
一筋縄ではいかなかった。
歌詞を変えるというのだ。

♪Life is comin' back 僕らを待つ~
      ↓
♪感じたかった 僕らを待つ~

♪Lovely lovey way can't you see the way? It's a
      ↓
♪Lovely lovey day 完璧な絵に似た

日本語にするのか。しかも全然訳でもなんでもなく。
さらに哲学的というか、前後の歌詞と照らし合わせても
全く意味が通っていない。
フフフフ。このあたりが小沢健二の小沢健二たる所以さ、きっと。
確実じゃないけどwayはdayもしくはdaysと発音していたように聴こえたよ。

個人的に、今回の朗読で一番心に残ったのがここで披露された朗読だった。

「大衆音楽であることを誇りに思う」

小沢健二がこう言い放ったのだ。
これはものすごく衝撃的なひとことだ。
小沢健二の楽曲はそれはそれは大衆音楽に間違いないのだが、
小沢本人はきっとそう言われることを、
そのような枠にくくられることをよしとしていなかったと思う。
少なくとも仔猫ちゃんたちの黄色い声援を浴びていた94年~96年ころは。
だからこそ、いきなりジャズに向かってみたり、
絵本を描いてみたり、ニューヨークに移り住んでみたり、
ある意味、普遍的なポップスで売れた歌手とは真逆なシーンに
進んでいったのだ。

そんな小沢が自らを「大衆音楽」と評するとは・・・
今回のライブは混沌の模様があると、この文の最初に記したが
この朗読~次の曲が一番混沌だったな。

「大衆音楽であることを誇りに思う」

と言ったあとに歌った曲はなんとなんと!
「カローラⅡにのって」
♪カローラⅡにのって~買い物に出かけたら~
財布ないのに気づいて~そのままドライブ~♪

30代40代の方ならほぼ誰でも知ってるあの曲。
誰でも知っていて小沢健二のシングルで一番売れた曲だが
小沢本人は作詞、作曲に関わっていないし
はっきり言って当時は歌わされた感ありありな曲。

アレンジは大幅に変わっていたが、まさかこの曲を13年ぶりの
ライブで披露するとは。
小沢健二の摩訶不思議さが頂点に達した瞬間だと思った。
それと同時に、小沢はいろんなものを受け入れる覚悟を決めたのだなと思った。
その覚悟を決めるのに13年という歳月を要した、
個人的には、それだけ大きなものが、この曲をライブで演るということの
裏側にはひそんでいるのだ。

開き直りともまた違うような気がする。
あくまでも両手を広げて全てを受け入れた、
そんな表情が見えた。


さあ!後半!飛ばしていくぞ!
「痛快ウキウキ通り」はド頭みんなで
ワーーーーーって騒いだの楽しかった。

「天気読み」はアレンジがテクノになっていて
ちょっとビックリ&カッコいい!!!
ああいうこともできるんだな。キタローさんがベースを置き
シンセを弾いていた。

そのままメドレーで
「戦場のボーイズ・ライフ」~「強い気持ち・強い愛」
すばらしい流れなんだけど、両方ともイントロを飛ばして
演奏されたため

♪この愛はメッセージ!祈り!光!続きをもっと聞かして!♪
♪Stand up ダンスをしたいのは誰?♪

が聴けなかった。ちょっと残念。
今回のライブはメドレーが多かったのだが、
イントロですぐにわからずに歓声が上がるのが少なかったのも
ちょっと残念。
まぁメドレーというかDJ的な曲のつなぎ、流れを意図している
ものなんだろうね。
「強い気持ち・強い愛」も大好き!
Keyのスカパラ沖さんが思いっきり口パクで歌っていた。イイネ!

続いて。
ミラーボールが降りてきた。
小沢「恥ずかしがり屋な人も一緒に歌っていいよ」と演奏されたのは
「今夜はブギー・バック」
心地いい雰囲気だったな。ゆらゆらと海を空を漂うような
そんな感覚を覚えた。
小沢健二といえば世間ではこの曲なんだろうか?
僕は個人的にはそんなに上位の曲ではないのだが、
BOSEのパートはすっかり歌っちゃったぜ。
会場みんなで歌っちゃったぜ。一体感サイコー。


王子様ではなくなった頃の曲「夢が夢なら」
そしてもはやオザケンではなくなった頃のアルバム『Eclectic』
から唯一演奏された「麝香」
今回のツアーは『LIFE』中心とアナウンスされていた。
あくまでも。
『LIFE』の頃の曲だけを演る、わけではないし、
『Eclectic』からたとえ1曲でもセットリストに加えたことは
実はものすごく深い意味がそこにあるのかもしれない。
今の僕にはそこまで読み解くことができないのがもどかしい。

最後の朗読を経て歌われた新曲は、なんと音頭。
♪はーよっこいしょ!シッカショ!♪

うん、もう何でもありなのかもしれないな。
しかし音頭の中にも小沢のメロディーは生きていたことは
伝えておきます。いい曲でした。

次は僕が小沢健二の楽曲で一番好きな曲。
「さよならなんて云えないよ(美しさ)」
もうイントロから涙涙だったなー。
♪美しさ~
で小沢はOh babyは歌わないということを今さらながら知ったわたくし。
もう、この瞬間がずっと続けばいいなと思いながら聴いていた。
ちなみにこの曲の最初でメンバー紹介ありました。
みんなを1人1人紹介、みんなちょっとしたソロ。
自分のことは「小沢~」と紹介(笑)
会場みんなで「オッケーよ!」できたの嬉しい楽しい大好き。

さあみんな!ダンスの準備はできているかい??!!
ドアノックの時間だよ!!!!!!!!!!
イントロからめぐみ嬢が右に左にゆれているのを見て
「ああ、今日のライブは本当に最高だな」とあらためて感じた次第。
僕は今32歳なんだが、このドアノックのような恋愛を
今でも夢見てやまないよ。生涯最高のラブソングだと思う。
原宿を手をつないで好きな人と歩きたい。
15年前からずっと、この曲を聴きながらそんなことを思っている。
もうね、ホント、奪い去るよ。マーク外す飛び込みでね。
右!左!右左右!です

ちょっとクールダウンの「ある光」
最後に演奏された新曲「時間軸を曲げて」
新曲は3曲演奏されたがこの曲が一番小沢健二らしいというか
「小沢健二の曲」と言われて納得できる範疇の曲だった。
『犬』アルバムに収録されている曲の雰囲気に似ていると思った。

さてさて、みなさんお待ちかねの。「ラブリー」です。

♪夢で見た彼女と会って FEEL ALRIGHT
誰かのちょっと待ってなんて知らない♪

ドアノックもそうだけど、結構勝手というか
俺様な歌詞だよね(笑)まぁ王子様だからいいのか。
なんたって♪君と僕は恋におちなくちゃ♪だもん。
こんなセリフ言ってみたい、そんな32歳の夏。
さっきの練習通り
♪感じたかった 僕らを待つ~
♪Lovely lovey day 完璧な絵に似た
ちゃんと歌えたよ。

ちょっとだけ「流れ星ビバップ」を歌い本編終了。

アンコールもちゃんとありました。
なんか、ものすごくアンコール向きの曲だなと思っていたけど
やっぱりアンコールで披露された「いちょう並木のセレナーデ」
木暮さんの最初のアコギだけで、もう泣けた。

♪長い時間を僕らは過ごして 夜中に甘いキッスをして♪

で真城めぐみと会場のみなさんがフゥ~~って冷やかしたら
小沢くんは照れくさそうにサムアップしていた!
ちょっとはにかんだ顔はまだまだ王子様だった!


そして、本当に最後の曲。
小沢いわく「感じたかった 僕らを待つ もう1曲の方」
90年代を代表する名盤『LIFE』の冒頭を飾る
「愛し愛されて生きるのさ」でフィナーレ。
途中のセリフは非常に力強く、そして同じセリフを
2回言っていた。ここの部分は今回の朗読と同じく
強く伝えたかった部分なのだろうか。
なんて考えたりするけど。
コーラスの英語のところが変わっていて
♪われら 時を行く♪
になってた。



終わった。。。。。。。。。。。。。。

全体の感想としてはものすごく最高だったけど、
いろんなことを考えさせられるライブだったな。。。。。。
まさに、僕の心の中へも浸みこむようなライブだった。
確実に言えるのは「次」がどうなるのかが気になってしょうがない、
未来に多分に含みを持たせるライブでした。

今回のライブは、既存の曲はほとんどアレンジされて
フルサイズでは演奏されなかった。
カットされた部分も多かった。

・・・・・・と、ここで気になるコメントを発見。

もしかして、意図的に英語を排除していた?
ラブリー然り(事前予告)
ドアノック然り(meet~の部分はカット)
美しさ然り(ohbabyは歌わず)
愛し愛されて然り(yougat~→我らときを行く?)

引用させていただきました。
確かにそうかも。気づかなかった。
Oh babyはライブだから歌わなかったんじゃなく、
意図して歌わなかったのか。
そう言われてみればめぐみ嬢も歌ってなかった。

ふむ。これも未来への布石なのか。考えさせられる。


ライブのお客さんは男も多かった。
8割9割女性だと思ってたけど、そんなこともないんだね。
男にも支持されるミュージシャンなんだ、オザケンは。

そんなオザケンは昔テレビで観た彼と何も変わっていなかった。

ちょっと下を向き恥ずかしそうに笑う顔。
他の誰とも違う間の取り方のしゃべり方。
しかし、その中でも僕らのところに降りてくるように
ライブの最後には「今日はホントにどうもありがとう」
と言って笑顔を見せて去っていったのだ。

本当に、いいものを観た夜だった。


このライブの日の朝、僕の32年の人生で一番大事な日になると思って出かけた。
それだけ期待は大きかった。
もちろん期待を大幅に上回るだけのライブを観せてくれたのだが、
それよりも何よりも、小沢健二の今後がものすごく楽しみになった。
新曲を演ったということはこれからもミュージシャンとして
ちゃんと活動していくんだということだよね?
もう僕らは13年も待てないよ。
まぁ早くやれよと背中をつついたりはしないけど、
こんなにもあなたを待っている人がいるんだということだけは
感じてくれたと思う。
みんな待ってたんだよ。おかえりなさい。
今のつまらない日本の音楽界に、また風穴をあけてくれよ!
今宵はすばらしいライブをありがとう。
そして、これからも応援していくよ、オザケン。

この日記ではあえて小沢という呼称を多く使ってみました。
王子様である瞬間も垣間見えたが、
間違ってもそれはまわりにチヤホヤされる王子様ではなく、
これから国を率いていく責任感を持った王子様だった。
そして1人の人間としての小沢健二も垣間見えた。
やっぱりオザケンと呼びたいのだが、
もしかすると小沢くんという呼び名の方が、
今の彼にはしっくりくるのかも。
32歳の僕が42歳の人に向かってくん付けってのもどうかと思うけど。

普段はオザケンって呼ぶことにします。
だって大好きだから。小沢とか小沢くんって他人行儀じゃない?



オザケンファンにはベタですが、このフレーズを最後に。

♪喜びを他の誰かと分かりあう!
それだけがこの世の中を熱くする!♪

もうこれだけなんだよね。本当に。
僕も誰かを熱くさせて、そしてその熱さを誰かと分かりあえたらいいな!




セットリストはこちら

流れ星ビバップ

=朗読=
流れ星ビバップ
ぼくらが旅に出る理由

=朗読=
天使たちのシーン
いちごが染まる(新曲)
ローラースケート・パーク
~東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー
~ローラースケート・パーク
ラブリー(練習)

=朗読=
カローラⅡにのって
痛快ウキウキ通り
天気読み
戦場のボーイズ・ライフ (ボーイズ・ライフpt2:愛はメッセージ)
強い気持ち・強い愛
今夜はブギー・バック

=朗読=
夢が夢なら
麝香

=朗読=
シッカショ節(新曲)
さよならなんて云えないよ(美しさ)
ドアをノックするのは誰だ?(ボーイズ・ライフpt1:クリスマス・ストーリー)
ある光
時間軸を曲げて(新曲)
ラブリー
流れ星ビバップ


アンコール
いちょう並木のセレナーデ
愛し愛されて生きるのさ



いつも僕は日記が長いのだが、この日記はおそらく自己最長だ。
読んでる方、途中で投げ出したくなったらごめんなさい。
ここまで読んでいただけたなら、ぜひとも感想を聞かせてくれると
とってもとっても嬉しいです。

バンドももちろん最高でした。13年ぶりの彼のバックを
務めたのは、現役バリバリの方々でありました。
当時ドラムを叩いていたスカパラの青木さんが亡くなったのは
残念だけど、青木さん以外は全員当時のメンバー。
真城めぐみさんと木暮晋也さんのヒックスヴィルコンビが
オザケンには不可欠だと再認識。
特にオザケンは木暮さんをものすごく信頼してるんだなーと思った。
メンバー紹介で「コグレー」って叫んでたもんね(笑)

僕はドラマーでして、いつもライブに行くときは
やっぱりドラムを観たり、その他の楽器のプレイを
観ちゃうことが多いんですが、今回ばかりは
オザケンとその仲間たちがそこにいる、というだけで
もうメロメロでした。プレイがどうとか言ってる場合じゃなかったです。
いたるところで真城さんのコーラスとか
スカパラホーンズの管楽器の音がレコードのままなのに
涙出まくりでした。


小沢健二:ボーカル、ギター
中西康晴:ピアノ(泉谷しげる、井上陽水、中島みゆきなど多数)
沖 祐市:オルガン(東京スカパラダイスオーケストラ、GO-GO KING RECORDERSなど多数)
北原雅彦:トロンボーン(東京スカパラダイスオーケストラなど多数)
GAMO:テナーサックス(東京スカパラダイスオーケストラなど多数)
NARGO:トランペット(東京スカパラダイスオーケストラなど多数)
木暮晋也:ギター(ヒックスヴィル、オリジナルラヴ、曽我部恵一ランデヴーバンドなど多数)
真城めぐみ:コーラス(ヒックスヴィル、ホフディラン、スピッツなど多数)
及川浩志:パーカッション(CENTRALなど多数)
中村キタロー:ベース(山崎まさよし、忌野清志郎、久保田利伸など多数)
白根佳尚:ドラムス(椎名純平 & The Soul Forceなど多数)



さらに思うところあって、追記したのが以下です。



最初に書いた日記にちょっとだけ追記しようとしたら、
これはこれで結構な量になってしまった。
そして「入力内容を確認する」を押したらmixiの日記の文字数制限
全角1万字超えてた(爆)
やっぱり書きすぎたかな。

追記、そのまま「その2」で載せます↓↓↓


メンバー紹介のとき、おそらく今回のツアーに向けての初顔合わせの際の
VTRが流れた。1人ずつスタジオに入ってくるメンバーたち。
彼らを1人1人とても大事そうにハグするオザケン。
そしてバンドメンバー同士も、かなり久しぶりに対面するのだろう。
笑顔に満ち溢れていた。
あの映像を見るだけで、このツアーは成功するとメンバーもスタッフも確信したんだろうと想像できる。
個人的に一番印象的だったのは、紅一点、真城めぐみのとびきりの笑顔だったなぁ。
僕は彼女をいろんな人のバックで観たが、どうもバックコーラスという雰囲気が抜けなかった。
もちろんそれは彼女を起用したミュージシャンも彼女も、ある程度の範囲の中で
それを望んでいたのだから、問題はないと思うのだが。
しかし、今回は違った。当時もオザケンと一緒にテレビに出て
「愛し愛されて生きるのさ」を歌っていたりしたが、
今回のライブで、彼女の存在感はオザケンを除けばピカイチだった。
歌声、かわいさもさることながら、客先をあおったり。
はっきりと態度に出すわけではないが、コーラスでバンドをぐいぐいと引っ張っていたのは
紛れもなく彼女だった。
上にも書いたが、今回のツアーは、青木さん亡くなっているのでここにいないのは残念だが、
真城めぐみ、木暮晋也の存在があってこそ実現したものだと強く思う。
本当によかった。



朗読について。
いろいろ心に残っているフレーズはあるのだが、最初の日記に書いた大衆音楽のところのほかには、

「このおもしろさは、みんなわからないだろうな~」と感じて笑うことがものすごくおもしろい。

というフレーズ。ちょっとニュアンスが違うかもしれないが、
「自分だけがこのおもしろさをわかるんだ」と感じることは非常に満足感の高い笑いを得られる
というようなことを言っていたんだと思う。
これはもう、ドンピシャでその通りで、僕はお笑いも大好きなのだが、
こういう風に思う瞬間って、自分でも信じられないくらい爆笑してしまう。
ものすごくおもしろい。

きっとそれは音楽にも通ずるということをオザケンは示したかったのではないのかな。
「このおもしろさは、みんなわからないだろうな~」
これはこのまま曲作りや歌詞にもあてはまることで、もちろん最初は自己満足なのだが、
それが世に出ることでたくさんの人と共有できる。それこそが大衆音楽。

「自分だけがわかる、理解できることがおもしろい」という発想から、
「それを全ての人と共有したい、そのエネルギーはきっとすごいものになる」と変化していく。

そして・・・

♪喜びを他の誰かと分かりあう!
それだけがこの世の中を熱くする!♪

ここにつながるんじゃないのかな?やっぱり。

うん、本当に「次」が楽しみだ。
2010年は小沢健二が復活した年。
オザケンが帰ってきた年。
もうすぐ半分終わるけど、すばらしいすばらしい年になりそうだ。



そして個人的には、今年2010年には、セントジェームスのボーダーのシャツと
ダッフルコートが似合う恋人ができたらいいな。ショートカットの。
そしてプラダの靴なんてプレゼントしちゃって原宿なんて歩いちゃって
2人で浮かれ浮かれちゃって心をギュッとつないだら
夜中に甘いキスなんてしちゃうのさ。
そのまま2人ベッド飛び込んで、おやすみなさい、仔猫ちゃん!!!
こんな恋を知らぬ人は地獄に落ちるでしょう。

こんな恋愛したい、そんな32歳男子、どうなんだろ?(笑)
でもな、きっと僕は死ぬまでずっとわがままだからな。
その性格は直そう。オザケン聴いて直そう。また恋をしよう。

今回聴けなかった曲で一番聴きたかった曲は「それはちょっと」です。
みんなもこの曲好きですか?
いつかひょっとしたらって思うよ!!!




NONA REEVES西寺郷太さんが、曽我部恵一さんとの
「小沢健二仙台ライブ珍道中」を語っています。
こちら→http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20100526_nishidera.mp3

筒美京平さんが「小沢くんには、もっと長くポップスをやってほしかった」
と語っていたそうですよ!!!感激!!!

本当は2人ともアンコールを見ずに帰る予定だったのに
曽我部さんが「これ最後まで観ないと今後の音楽人生に関わる」と言って
無理矢理最後まで観て仙台に泊まったなんていうすばらしい話をしていますよ。