浜崎洋介さんの「事なかれ主義で失われた日本の最強文化」という動画を見た。これは、つまり、日本には師弟関係、家族関係、地域共同体関係と、個人と社会との間を受け止める、中間共同体がなくなってしまった。最強文化とは、師弟文化のこと。

 これは、結局、全体主義に陥る……という内容だった。師弟文化の例として、ソクラテスとプラトンとアリストテレス。フッサールとハイデガー。立川談志と談春。そして、ドラゴンボールの例を挙げる。

 少年漫画とは、「強い人たちがいてその強さを継承してゆく物語」と、浜崎は定義する。うおっ。なんか、それはまさにそうだよなーと。

 で、この強い人間関係がなくなった、結果として、全体主義と砂つぶ的な自由主義しか残らなくなる。おれが、「左派攻撃」をしているのは、こういう左派なわけ。

 今、世の中は「差別反対」の動きになっているが、それと同時並行して、どんどん中間共同体がなくなってゆく。中間共同体とは、理不尽、不条理の集まりであるからだ。それを論理的にまとめようとすると、「差別反対」という金科玉条の「事なかれ主義」になってしまうのだ。

 中間社会という媒介物があるからこそ、人と社会が成り立ってゆくのである。そして、日本人は、今その大切なものを失おうとしている。それを復活させるのが、少年漫画の精神、武士道の精神なのであった。つまり、部活的な何か。もちろん、理不尽な部分もあるが……しかし、そこでこそ、人は生きている実感を味わうことができるのである。

 そして、そのシステムを悪用しているのが、新興宗教、ブラック会社。この二つに絶望して、人は、正反対のまた砂漠化である、「事なかれ主義」に行ってしまうのだ。やはり、我々は中間社会というもの、地域社会、を復活させないといけない。

 面白いのは、保守派の浜崎『洋介』と、同じ神社チャンネルに、窪塚『洋介』が出ていることだ……。そして、あの空中ダイブ事件を、フェンスで助かった。だから、俺は、窪塚フェンスケだ。と、自嘲的に語っていた。また、彼も円熟していて、神社チャンネルのスタッフたちのことを褒めていた。このスタッフ、というのも、中間社会であり、窪塚はどう考えても左派であるが、しかし、二人とも中間社会のことを説いているのだなあというのはわかる。

 試みに、窪塚洋介、師匠で、検索したら、彼の演技や師匠は、父母だったらしく……あと、マーティン・スコセッシの「沈黙」に出て、人生観が変わったと言っている。うおおっとお!スコセッシ師匠じゃん!!そりゃ、変わったよっ!!!