まだ1社で数年働いただけで世界を代表するような有名企業でもないので、参考にはならない意見かもしれませんが、これをきっかけにシリコンバレーで働くことに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

 

⚪︎エンジニアが尊敬される

 日本だとエンジニアは地味な仕事と見られがち。商社、金融、広告関係の仕事の方がかっこいいという風潮があり、給料も高く、モテるのもその方達。一方、アメリカではエンジニアは未来を創る先端技術を扱うすごい人達だと、ちょっとした尊敬の眼差しで見られます。また、給与が他の職業に比べて高めです。(特にソフトウエアエンジニア!)これは、アメリカで働きたいと思ったモチベーションの一つです。

 給料だけを見れば、今の円に換算すると結構な額をいただけています。家賃、社会保険、物価を考慮すると、現時点では日本にいた時の方がゆとりのある暮らしができている気も…(あれ?思っていたのと違う・・・)ただ、出世した時の給与の上がり幅や、ボーナス査定が高かった時の額を聞くと夢が広がるなあと思います。もちろん、もっとビッグで好調な会社だと給料も高いし、モテるでしょうね。

 

⚪︎勤務に自由度がある

 歯医者の予約があるから、子供の行事に参加するから、飼い犬の体調が悪いから、理由があってもなくても遅刻早退、休みは自由。しかも有給の制限もありません。重要なのは成果を出しているかどうか。

 11月、12月のホリデーシーズンは完全にスローペース、いつ誰がどれだけ休もうが気にされません。むしろ上司がいつ休みを取るの?と聞いてくるくらい。この感じ、結構好きです。

 

⚪︎会社でコーヒーが無料

 一番初めに驚いたことですが、これを同僚に話したら「当然でしょ、逆に日本では自分で自販機で買わないといけないことに驚いた」と言われました。会社によって福利厚生にだいぶ格差はありますが、どこも最低限コーヒーはタダのようです。

 また、忘年会、打ち上げ、歓迎会は全て勤務時間中に会社のお金で行われる。プライベートな時間を削られないし、食費も浮く。ちなみに、GOOOOeは飲食物全て無料らしい!いいなあ、羨ましい。。

 

⚪︎刺激的

 同僚は人種も国籍も様々(インド、中国出身が多いが)。名門大学や、有名企業出身の人たちと仕事ができて刺激が多い。業界ではちょっとした有名人もいます。ミーハーで平凡な経歴の私は、勝手に憧れを抱いています。

 しかし、彼らを超えてトップになるために来たので、憧れてばかりいないで切磋琢磨して自分の技術を磨くことを考えています。すごい経歴だからといって、アメリカにいる技術者がみんな日本で働いていた同僚よりも優れているとは思わないです。ただ、斬新な発想やチャレンジ精神、スキルアップや自己研鑽に貪欲で、合理的なところには脱帽します。

 

 

⚪︎キャリアアップのチャンスが広がっている

 シリコンバレーには、大小幾つものTech企業が密集しています。そのため、転職しても引越しなくて良いとう利点があります。今を時めく超有名企業に入って最先端の技術開発に携われる可能性も、スタートアップに入って会社を大化けさせ、ストックオプションで見たこともないような額を手にできる可能性もあります。

 一緒に働いていた同僚たちがビッグカンパニーに転職していくのを見ると、寂しい反面、「自分にもその可能性があるかも!」とモチベーションが上がります。アメリカンドリームを夢見るのは自由。。

 

 

デメリットに思うことも。。

 

Xレイオフの不安

 初めてアメリカに来た年は、私の会社では3回レイオフがありました。幸運にも対象者にならずに済みましたが、初めてレイオフが実施された時は衝撃的で、1週間ほどずっと動揺していました。どんなに実力があり優れた技術者であっても、会社の業績や方針で対象になってしまうこともあります。

 例えば、プロジェクトや部門ごと廃止されるともう避けられません。日本のように、他部門に配置転換して雇用を守る、とかはありません。防ぐ方法はないので、いつでも他社に行けるよう技術を磨いておく、知り合い(つて)を増やしておくことは大切です。上で述べたように、同じ職種で転職できるチャンスと選択肢は日本より多いのが救いです?!

 

X言葉の壁がある

 自分の英語力の問題もありますが、やはり一発でスムーズに意思疎通できないのはたまにモヤモヤします。でも逆の発想で、変に言い回しを考えたり気を遣ったりしない分、楽かもしれない。(そもそも、知っている英語表現が少ないのでできないのですが。。)意図が伝わって目的が果たせればOKということで、、これは自分の努力で改善できることなので、私だけのデメリットかも。

 

 

何事も良い面・悪い面、両方ありますが、現時点では仕事だけでなく、総じてカリフォルニア生活を気に入っています。