　結論から言います、皆さん、警察にはくれぐれも注意しましょう！

　その時僕は、ツレと共に愛車で会社の人から教わった洋服屋さんを見に出かけていました。その洋服屋さんの開店時間より少し早めに到着してしまった僕は、ツレをそのお店の駐車場に停めた車の中に残したまま、お隣のブランド物の中古品を扱うお店を見に行きました。すると僕より少し遅れて二人の警官が店内に入ってきました。彼らと一瞬だけ目があったものの、やましいものなど何もない僕はそれを無視して、ロレックスの腕時計やらヴィトンのハンドバックやらを軽く眺めた後、店外へ退出しました。すると店外で待ち構えていた二人のその警官から突然、こう話しかけられたのです。

「今、日本各地で、バールなどで店内のガラスを破って金品を奪うという事件が多発しているのはご存知ですか？」、と。

「はあ、そうなんですか」、と返事をすると、今度はこう言われてしまったのです。

「申し訳ないのですが、何かそういった硬い物を所持してないかボディチェックをさせて頂いてもよろしいでしょうか？」

　あ、要するに、俺、疑われているのね、と察した僕は、少し挑発的な態度で、

「どうぞ？」

　と、ボディチェックをしやすいように両腕を上げて見せました。バールやハンマーなどといった犯罪に流用できる危ない物は何も持っていないという事が判明すると、今度は2、3、質問を受けました。その質問に全て正直に答えると更に今度は免許証を見せて欲しいと要求されました。本来寄るつもりでいた店に停めてある車の中に財布がある事を説明し、我が愛車へと案内し、後部座席からカバンを取り、中の財布から免許証を取り出して提出。ゴールド免許である事と、違反歴がない事を確認した後、今度は更に、

「名前と住所をメモさせてください」

　と言われました。おそらくは、僕が「無実の人間を疑いやがって！」と言わんばかりの高圧的な態度を取るものだから、引っ込みがつかなくなってそうしたのではないかと考えられます。だがしかし、僕の身辺を調べたところで何も出てきたりしないのは明白なのです。むしろ逆に、十数年前、スピード違反していないのにスピード違反をしたという理由で僕を捕まえた後、実はそれが警察側の速度計の誤設定が理由で起きたミスだったと判明、しかも同じ理由で4500人以上もの人を捕まえてしまったという、本来なら蓋をして忘れてしまいたい自らの黒歴史を思い出す結果にさえなりかねないのです。僕としては警察にはその時の出来事を毎日のように思い出して欲しいし、そしていつまでも忘れて欲しくないぐらいなのですが、ともあれ正々堂々としている人を深追いしたっていい事なんか何もありはしないのです。

　なお、その時僕は、LEEのブーツカットのジーンズに、エンジニアブーツ、バンソンのガイコツが描かれたライダース風のファージャケットを着ていました。

　注・これがそれです↓

　この、まるで「宇宙海賊キャプテンハーロック」のようなデザインのアウター。そして更に、これまたやはりバンソンの、顎の骨をそのまま描いたかのようなド派手なデザインのマスクをしてもおりました。

↓それがこちら。

おそらく警察は、

「こんな派手な格好をするぐらいだから、何か犯罪的な事を考えているに違いない」、と見た目だけで判断したのでしょう。うふふ、こんな派手な格好をする奴が、実はネット上でオリジナルで書いた小説を公開していて、賞の予選を通過した事があるだなんて想像を遥かに超越していて理解すら追いつかないでしょう。（https://maho.jp/users/16743963567753365099/works）

　警察って、ホント、馬鹿ですよね。

　だから皆さんも気をつけてください。人は見かけにはよらないのです。まだ神奈川にいた頃、電車の中でミニスカ＆ルーズソックス＆ド派手なメイクをした女子高生が、「おばあちゃんどうぞ」と席を譲った後、隣に座っていた彼氏の膝の上にちょこーんと座ってそのおばあちゃんとニコニコ笑い合っているのを見た事さえありました。もう一度言います、人は見かけによらないのです、いくら相手が警察官だからといって、軽々しく信用してはいけません。警察にはくれぐれも注意してください。

Watch out for the police！