国宝建造物
第1号の
金色堂
は天治元年(1124)に上棟されたもので、その名の通り皆金色の
阿弥陀堂です。堂内の装飾に目を奪われます。4本の巻柱や須弥壇、長押にいたるまで、夜光貝の螺鈿細工、透かし彫りの金具、漆の蒔絵等々、堂全体が美術工芸品です。
現在は
讃衡蔵
に展示してありますが、かつては金色堂内陣に飾られていた
金銅華鬘(こんどうけまん)は、金銅板金に
宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)を透かし彫りし、
迦陵頻伽(かりょうびんが)を槌(つち)起こしにしてあります。細部の彫りも精巧で、平安時代後期の我が国の金工芸品を代表する逸品と言われています。