マニアック・マニアック | 三太・ケンチク・日記

マニアック・マニアック

二枚の写真がありました。
最初、写真を見た時の印象は、なんか、ダサイな~という印象しか・・・

上の写真は、子供が地面に書いた落書きにしか見えません。確かに描かれているのはゾウなんですが。僕が子供の頃もアスファルトの道路にローセキで絵を描きましたよ。
下の写真、小さな子供を背負いかごに背負って、古ぼけたママチャリで走っている姿は、とてもオシャレには見えません。

ん?なんだ、よく見ると自転車の前に取り付けたかごにカーナビがついてるじゃん!自転車にカーナビ付けてどうする?まあ、そんな感想でしたが、読み進めてみると、いるんですね~、こんなマニアックな人が!ほとほと感動しましたよ、これは凄い、オッサンよくやるな~、って!

まあ、今朝の朝日新聞のbe on Saturdayの「こだわり会館」という欄を見ればすべてがわかるんですが・・・

全地球測位システム(GPS)というものがあるそうで、それを付けた自転車で走り回りその奇跡をパソコン上の地図や航空写真に落とす、ただそれだけなんですが、そこまでやるか~。しかもですよ、絵を描くのは一筆で描くというこだわりで、ただ走ればいいってもんじゃない、綿密な事前の計画が必要だそうです。ゾウを描くのには40km、自転車で疾走するのだそうです。ちなみに背中に負ぶった子供は2歳、ですから、まだモノゴゴロついてないんじゃないかな?

彼はそれを「東京ナス化計画」と呼んでいるそうです。そうです、紀元前に描かれたペルーの遺跡、ナスカの地上絵、です。東京の混乱した市街地に、ハイテク機器を使って絵を描く、崇高な試みです。なにしろこのゾウを描いた地図の中には、僕が日々生活している地域が入ってるんですから!いや~、まいった、まいった、恐れ入谷の鬼子母神、たあ、このことだ!

マニアックといえば、「トマソン」や「路上観察学」などもそうですね!元々「考現学」は、考古学に対して、現代の風俗を調査する方法として、早稲田のジャンパー先生、今和次郎が言い出したことですけど。それが路上観察学などに面白可笑しく流用されていったのでしょう。そうそう、林丈二だったか、マンホールふたの写真を集めて本にしましたね。僕の友人もコンクリートブロックの写真を産地別に分類収集していましたが。例を挙げればキリがない。

最近知ったサイトでは、ダムサイトガスタンク水門サイトがあります。がしかし、これが凄い、鉄塔サイト「そこに鉄塔がある」です。鉄塔武蔵野線、という本に誘発されて、鉄塔を見て歩き、それに名前を付けて整理してあります。鉄塔武蔵野線、映画にもなりましたよね、僕も見ましたが・・・でも僕の場合、そこまでは考えなかった。それから「街中の劇物」、これも面白い!

このブログもそんなコーナー、そうそうコレクターがありましたよね?って、そこまで詳しくは調べていませんが。
まあ、こうして書き連ねていると思うんですが、インターネット関連ではどんどん狭い道にマニアックに入っていかざるを得ないのかとも思いますが、いかがなものでしょうか?

浜の真砂はつきるとも 世にマニアックの種はつくまじ