暗い月 (昔考えたお話)
デス・ノート (最終回によせて… でも、書いたのは遥か前)
暗い月
死神界に…新しい死神が生まれる…。
階級の低い、ボロボロで…醜い…醜い、小さな、力ない死神…
デス・ノートに触れた者は、正常の死をむかえられない…
…最下級層の死神として…転生を…、
その醜い死神を、
禍々しくはあるが、猛禽類の白い羽根…
遠目には…天使のごとく、美しい死神が抱き上げる…
死神なのに、この世のモノとは、思えないほど、美しい死の神、
生前の心のままに…。
他の死神は語る、
彼は、長くは生きられないと…、
その死神は、『デス・ノート』を、使うことなく、消えていくだろう…、
彼に抱き上げられた、死神はどう生きるだろうか?
育ての親(?)を救う為に。彼のノートをつかうだろうか?
彼と共に、静かなる死を迎えるだろうか?
人類全ての名を書くことに、挑むのだろうか…
それとも…
白の死神の足元には、いくつかの醜い死神が集う…
「…オ前カ……××…」
生前の記憶はないはずなのに…その、知らなかった名を呼ぶ、
愛しげに、死神にほうづる、
死神達は、闇の中に…消えていく……静かに……